アムドゥスキアス

アムドゥスキアスは、悪魔学において重要な位置を占める悪魔の一人です。別名アムブスキアス、アムドゥシアスとも呼ばれ、『ゴエティア』においては、29の軍団を率いる序列67番の地獄の公爵として記述されています。

外見と能力

アムドゥスキアスは、召喚者の前にユニコーンの姿で現れるとされています。しかし、求めに応じて人間の姿を取ることも可能です。人間の姿で現れる際には、トランペットをはじめとする様々な楽器の音が周囲に鳴り響くという特徴があります。

その能力として、アムドゥスキアスは注文に応じて木々を曲げたり傾けたりすることができます。また、優れた使い魔を与えてくれるとも伝えられています。これらの能力は、召喚者にとって大きな利益をもたらす可能性があります。

音楽との関連

後世においては、アムドゥスキアスは音楽的な性格を持つ悪魔として認識されるようになりました。音楽会を開いたり、人々に音楽的な才能を与えたりすると考えられています。この音楽との関連性は、アムドゥスキアスの特徴をより魅力的なものにしています。

参考文献

草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年、19頁。
山北篤、佐藤俊之『悪魔事典』新紀元社、2000年、36-37頁。
* S.L. MacGregor Mathers and Aleister Crowley, The Lesser Key of Solomon(1904), p43-44 The Internet Sacred Text Archive 内の文書（英文）

これらの文献は、アムドゥスキアスに関する知識を深める上で役立ちます。特に、『ゴエティア』はアムドゥスキアスに関する最も重要な情報源の一つです。

アムドゥスキアスは、そのユニークな外見、強力な能力、そして音楽との関連性から、悪魔学において非常に興味深い存在です。彼の物語は、悪魔学の研究者だけでなく、ファンタジー作品の愛好家にとっても魅力的なものとなるでしょう。

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