新紀元社

株式会社新紀元社の概要

株式会社新紀元社（しんきげんしゃ、英: SHINKIGENSHA Co Ltd）は、東京都千代田区を本拠地とする日本の出版社であり、出版社コードは7753です。この会社は株式会社アークライトの完全子会社で、さらに株式会社KADOKAWAの孫会社としての位置付けにあります。

設立と初期の活動

新紀元社は1982年3月4日に設立されました。設立当初は、主にコンピュータに関する解説書を出版しており、特にテレビ番組『パソコンサンデー』のテキストも手がけていました。1980年代後半に入ると、ファンタジー関連の書籍やテーブルトークRPG（ロールプレイングゲーム）関連書籍の発行を開始し、この分野での専門性を高めていきました。特に「Truth In Fantasy」シリーズは、ファンタジーゲームに登場する用語やアイテムの背景を解説するもので、業界内での重要な位置を占めています。

ファンタジーおよびミリタリー関連書籍

同社がファンタジー関連書籍を出版することによって、日本のゲーマー向けの文化の発展に大きく寄与しました。1980年代当時、ファンタジーゲームに登場するキャラクターやアイテムに関する知識はほとんど知られておらず、新紀元社の書籍がゲーマーたちの理解を深める重要な役割を果たしました。また、この時期からミリタリー関連の解説書も多く発行しており、これらは軍事マニア向けではなく、主にシミュレーションゲームの愛好者向けにライトな解説を提供するものでした。

ジャンルの拡大と近年の出版

1990年代後半からは、コンピュータゲームの攻略本やアニメーション関連のファンブックなど、出版するジャンルを広げていきます。1997年に発行した『幻想動物事典』や、2004年の『勇者シリーズメモリアルブック 超勇者伝承』、2005年の『図解 近代魔術』などは、シリーズ化され、多くの読者に支持されています。2009年に発行した『幻想ネーミング辞典』は、同様のコンセプトを持つ書籍が他社からも多数発行されるきっかけとなりました。近年では、ライトノベルやプラモデル製作技法書、テーブルトークRPGのルールブック、さらに女性向けの書籍の発行も行うようになり、幅広いジャンルを扱うことで更なる成長を遂げています。

代表的な書籍

新紀元社にはいくつかの著名な書籍があります。たとえば、『Role&Roll』はテーブルトークRPGのサポート誌で、月刊として発行されています。また、『モーニングスターブックス』という小説レーベルもあり、多様な作品を提供しています。過去には、『スケールモデル ファン』というミリタリー系プラモデル情報誌も発行されました。

まとめ

株式会社新紀元社は、35年以上にわたり日本の出版界において重要な役割を果たしてきました。ファンタジーやゲーム文化に特化した多彩な書籍の出版を通じて、ファンとの密接な関係を築き、今後の成長が期待されています。

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