アメリカ・オランダ改革派教会

アメリカ・オランダ改革派教会（Reformed Church in America）

アメリカ・オランダ改革派教会（RCA）は、1628年にオランダ改革派の信徒がアメリカに移住し設立されました。当初は「North American branch of the Dutch Reformed Church」や「Reformed Protestant Dutch Church」という名称でしたが、現在はReformed Church in America（RCA）として知られています。RCAは、アメリカ合衆国で2番目に大きな改革派教団です。

歴史的背景

1517年にマルティン・ルターが宗教改革を開始すると、ルター派がオランダ北部にも広まりました。しかし、次第にオランダ北部を中心にカルヴァン派の影響が強まります。オランダのカルヴァン派は「ゴイセン」と呼ばれ、勢力を拡大し、ドイツ皇帝の迫害にも屈しませんでした。ドイツ皇帝が軍隊で弾圧を開始すると、オレンジ公ウィリアム1世を指導者として抵抗しました。

1581年にオランダの政情が安定すると、教会はハイデルベルク信仰問答とベルギー信条を採択し、オランダ改革派教会が成立しました。1620年頃からオランダ人がアメリカへの移住を開始し、アメリカ・オランダ改革派教会が形成されました。

日本への宣教

長年鎖国をしていた日本が開国すると、1859年11月にアメリカ・オランダ改革派ミッションは、日本派遣宣教師としてS・R・ブラウン、G・H・フルベッキ、D・B・シモンズを選んで派遣しました。彼らは、日本の近代化に大きく貢献しました。

日本に派遣された主な宣教師

S.R.ブラウン(1859)
D・シモンズ(1859)
G・H・F・フルベッキ(1859)
J・H・バラ(1861)
H・スタウト(1869)
[メアリー・キダー]
C・H・H・ウォルフ(1871)
M・N・ワイコフ(1872)
E・C・ウィットベック(1872)
J・R・アメルマン(1876)
H・L・ウィン(1882)
E・S・ブース(1879)
C・E・バラ(1881)
M・L・ウィン
H・L・ファリントン(1878)
E・F・ファリントン(1878)
H・ハリス(1884)
A・オルトマンス(1886)
H・V・S・ピーク(1889)

これらの宣教師たちは、日本の教育、医療、社会福祉の発展に尽力し、多大な貢献をしました。

参考文献

高橋昌郎『明治のキリスト教』吉川弘文館、2003年
* 中村敏『世界宣教の歴史』いのちのことば社、2006年

もう一度検索