アメリカ大リーグ実況中継

『アメリカ大リーグ実況中継』は、フジテレビが1978年4月から1981年10月まで放送したメジャーリーグ（MLB）の試合中継番組です。

概要

フジテレビが開局20周年を迎えた1978年4月、「フジテレビ開局20周年記念特別番組」として、日曜13時からの『アメリカ大リーグ実況中継』と、月曜夜の『アメリカ大リーグアワー』が録画中継でスタートしました。それまでワールドシリーズのダイジェスト放送はありましたが、これらは日本初のMLBレギュラー放送番組でした。フジテレビは30分番組『アメリカ大リーグハイライト』も放送し、日本でのMLB人気拡大に力を入れました。

最初の中継は1978年のナショナル・リーグ開幕戦、シンシナティ・レッズ対ヒューストン・アストロズ戦でした。岩佐徹アナウンサー（当時）がレッズの本拠地リバーフロント・スタジアムで実況を担当。日本の放送局アナウンサーがMLB公式戦の日本国内向け中継で実況したのは、ラジオ中継を含めても岩佐が初めてでした。

1979年シーズンには、日曜昼の放送は維持されたものの、月曜夜の番組枠は金曜深夜に移動。2度、土曜夜にも放送されました。ハイライト番組は放送されなくなりました。

1980年は日曜午後、1981年は金曜深夜に放送枠が編成されました。中継頻度が週1回に減ったため、当時のNPBの選手・指導者を「ゲスト解説者」として迎えることもありました。1981年には大リーグ選手会のストライキで、6月12日から7月31日まで放送が休止。8月9日のオールスター戦録画中継から再開しましたが、番組はこの年で終了しました。

試合中継やハイライト番組には、当時の人気スター選手だったピート・ローズ（レッズ）やレジー・ジャクソン（ヤンキース）が多数登場。中継対象試合に出場していた選手の中には、番組終了後にNPBで活躍した選手も多くいました（ロイ・ホワイト、レジー・スミス、ビル・マドロック、ダグ・デシンセイ、ウォーレン・クロマティ、ラリー・パリッシュなど）。

放送リスト
1978年シーズン
1979年シーズン
1980年シーズン
1981年シーズン

関連項目
L!VE MAJOR LEAGUE BASEBALL
野球道 - フジテレビ系列のプロ野球中継番組
プロ野球ニュース
伊東一雄

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