ダグ・デシンセイ

ダグラス・バーノン・デシンセイは、1950年生まれ、カリフォルニア州バーバンク出身の元プロ野球選手です。主に内野手として活躍しました。

1970年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから3巡目指名を受けプロ入り。1973年9月9日にメジャーデビューを果たします。1976年には三塁手のレギュラーに定着し、1979年にはワールドシリーズに出場、第1戦で本塁打を放ちました。

1982年にカリフォルニア・エンゼルスへトレード。同年は打率.301、30本塁打、97打点という好成績でシルバースラッガー賞を獲得しました。また、8月3日のミネソタ・ツインズ戦では、3打席連続本塁打を記録しています。

1983年にはMLBオールスターゲームに出場するなど、エンゼルスの正三塁手として活躍しましたが、1987年9月にFAとなり、セントルイス・カージナルスへ移籍。しかし、プレーオフ出場資格はありませんでした。

1988年にはNPBのヤクルトスワローズに入団。38歳という年齢ながら、NPB初打席初本塁打、東京ドーム公式戦第1号本塁打、2試合連続サヨナラ本塁打（いずれも1点ビハインドの9回裏2死一塁の場面）を放つなど、存在感を示しました。同年限りで現役を引退しています。

引退後は実業家兼代理人として活動し、映画「ミスター・ベースボール」のテクニカルアドバイザーも務めました。

しかし、2011年にインサイダー取引の容疑でアメリカ証券取引委員会（SEC）に告発され、250万ドルの罰金を支払いました。2012年には同容疑で起訴され、2017年に有罪判決を受けました。その後、懲役1日、自宅拘禁8か月、罰金1万ドルの刑が言い渡されています。

主な記録・表彰
MLBオールスターゲーム選出：1回 (1983年)
シルバースラッガー賞：1回 (1982年)
NPB初出場・初先発出場：1988年4月8日、対読売ジャイアンツ1回戦（東京ドーム）、4番・三塁手
NPB初打席・初安打・初本塁打・初打点：同上、桑田真澄から先制左越ソロ
東京ドーム公式戦第1号本塁打
2試合連続サヨナラ本塁打
1988年6月15日、対読売ジャイアンツ11回戦、鹿取義隆から逆転サヨナラ2ラン
1988年6月18日、対広島東洋カープ9回戦、津田恒実から逆転サヨナラ2ラン

背番号
37 （1973年 - 1974年）
11 （1975年 - 1987年途中）
10 （1987年途中 - 同年終了）
15 （1988年）

現役引退後には、インサイダー取引で有罪判決を受けるなど、その野球人生は決して平坦なものではありませんでした。

もう一度検索