アリエルのグロット:世界に広がる海の魔女の住処
ディズニー映画『
リトル・マーメイド』をテーマにした『アリエルのグロット』は、世界各地のディズニーパークで展開されている人気のアトラクション、レストランです。しかし、各パークによってその内容や規模は大きく異なっており、それぞれに魅力があります。ここでは、マジックキングダム、
東京ディズニーシー、そしてかつて存在した
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの3箇所におけるアリエルのグロットについて詳細に見ていきましょう。
マジックキングダム(フロリダ州)
マジックキングダムのアリエルのグロットは、アリエルとのグリーティングと、子供たちが遊べるプレイグラウンドを一体化したアトラクションでした。滝に囲まれたグロットでアリエルと記念撮影をしたり、握手やサインをもらったりすることができ、プレイグラウンドでは水しぶきが上がる仕掛けが施された、スポンジ状の柔らかい地面で安全に遊ぶことができました。2012年の
ファンタジーランド拡張に伴い、グロットは『アンダー・ザ・シー:
リトル・マーメイドの旅』の隣に移設されましたが、プレイグラウンドは閉鎖されました。かつてはより大規模な滝が特徴で、
東京ディズニーシーのものとは異なるスケール感がありました。
東京ディズニーシーでは、マジックキングダムとは異なり、グリーティングとプレイグラウンドは別々の施設として運営されていました。
アリエルのグリーティンググロット は、アリエルとのグリーティングを行う施設でした。洞窟を模した空間で、アリエルと触れ合い、写真撮影を楽しむことができました。プロのカメラマンによる撮影サービスもあり、写真は近くの売店で買うことができました。残念ながら、
2020年2月28日をもって閉鎖されました。
一方、
アリエルのプレイグラウンド は、海の世界を表現した散策型の遊び場でした。漁師の網を模した巨大ネットや、海草の森の迷路、水しぶきが上がるプレイエリアなど、9つのエリアから構成されており、子供たちは自由に冒険を楽しむことができました。 特に、『マーメイド・シースプレー』は、マジックキングダムのプレイグラウンドと同様、スポンジ状の柔らかい地面にイルカやカメなどの像から水が噴出する仕組みで、子供たちに人気がありました。
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーには、かつてレストランとしてのアリエルのグロットが存在していました。海底世界をイメージした内装のレストランでは、アリエルとのグリーティングを楽しむことができました。特に人気だったのが、『アリエルのディズニー・プリンセス・セレブレーション』です。このグリーティングでは、アリエルだけでなく、シンデレラ、ベル、オーロラ姫、ムーラン、白雪姫など、様々なディズニーのプリンセスたちが登場し、ゲストは一緒に食事をしながら、サインをもらったり、記念撮影をしたりすることができました。アリエルは専用の撮影場所があり、他のパークのアリエルとは異なり、ウェディングドレスを着た「ハッピー・エンディング」バージョンでした。2018年に、このレストランは『ランプライト・ラウンジ』へとリニューアルされ、現在は存在していません。
まとめ
世界各国のディズニーパークで展開されている『アリエルのグロット』は、パークごとに異なる魅力を持っています。マジックキングダムのスケール感、
東京ディズニーシーの個性的な2つの施設、そしてかつて存在した
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーのレストランなど、それぞれが『
リトル・マーメイド』の世界観を表現し、ゲストに忘れられない体験を提供していました。これらの違いを知ることで、それぞれの魅力をより深く理解できるでしょう。