アリオラ・レコード

アリオラ・レコード（Ariola Records）は、ドイツに拠点を置くレコードレーベルで、ベルテルスマンが音楽事業に参入するにあたり、最初に設立した会社として知られています。現在では、ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のレーベルとして、その名を残しています。Ariola Express、Ariola-Eurodisc、BMG Ariolaといった名称でも広く知られています。

アリオラ・レコードの歴史は、1958年にドイツでレコード会社として設立されたことから始まります。その後、国際的な展開を加速させ、1970年にはAriola Benelux（ベネルクス地域）、Ariola Eurodisc（スペイン）、1975年にはAriola America（アメリカ・ロサンゼルス）といった支社を設立し、グローバルなネットワークを構築しました。また、フランスのディスコ市場をターゲットとしたJupiter Recordsの設立など、多様な音楽市場への進出も積極的に行いました。

1979年以降、アリオラ・レコードは積極的な企業買収を通じて、その規模を拡大していきます。アリスタ・レコード、ドイツ国内のライバルレーベルであったHansa Records、そして1986年にはRCAレコードを買収し、音楽業界における存在感を高めました。これらの買収は、アリオラ・レコードの成長戦略における重要な転換点となりました。

1987年、アリオラ・レコードはベルテルスマン・ミュージック・グループ（BMG）として統合され、新たなスタートを切ります。さらに、2004年にはソニー・ミュージックエンタテインメントとの合併により、ソニーBMG・ミュージックエンタテインメントが誕生しました。この合併は、音楽業界における二大巨頭の連携として、大きな注目を集めました。2008年には、社名をソニー・ミュージックエンタテインメントと改称し、現在に至ります。

アリオラ・レコードの歴史は、音楽業界の変遷を反映するものであり、その変革の歴史は、レコード会社の戦略、国際展開、そして業界再編のダイナミズムを理解する上で貴重な事例を提供しています。

関連情報：
レコード会社一覧
BMG
ソニー・ミュージックエンタテインメント
アリオラジャパン（旧・BMG JAPAN、現・ソニー・ミュージックレーベルズ）

外部リンク：
* 公式ウェブサイト

もう一度検索