アリス・マーガトロイド

アリス・マーガトロイドは、主に魔法や人形を扱う程度の能力を持つ魔法使いとして、『東方Project』に登場します。彼女は『東方妖々夢』では三面ボスとして登場し、操り人形を魔法で操るのを得意としています。複数の人形を同時に操ることができ、魔法の森に棲み、魔法の研究に打ち込んでいます。ここではアリス・マーガトロイドについて詳しく解説します。

人物

アリスは、人形を魔法で操り、まるで生きているかのように人形を動かすことができる、演技が上手な魔法使いです。人間から修行を経て魔法使いになったという経緯から、人間をよく理解しています。しかし、魔法使いとしての経験はまだ浅く、食べたり飲んだり寝たりすることはできますが、その様子は人間のようです。彼女の家は魔法の森にある屋敷で、そこには人形が整然と並べられています。

容姿

外見はほぼ人間と同じですが、人間と魔法使いは同種ではありません。金色の髪と色白の肌を持ち、人形のように美しい容姿をしています。赤いヘッドバンドを付けた短いブロンドの髪が特徴的で、ブルーのワンピース風のノースリーブトップスにロングスカートを合わせています。また、鍵のかかった魔法書を手に持っています。作品によって目の色が異なる点も特徴です。

性格

アリスは他人を気にしない性格ですが、魔法に対しては非常に粘り強く研究に打ち込みます。見た目は強そうに見えますが、弱い面も持ち合わせています。また、アリスは収集家でもあり、本物の魔法のアイテムを集めることを好みます。同じく収集家である霧雨魔理沙とはよく会いますが、二人の関係は相容れないものです。圧倒的な強さで勝っても面白みがないと考えており、常に相手の強さを見極め、少し高めの強さで戦います。負けそうになっても全力で努力することはありません。

生活

一人の時間を大切にするアリスは、人の少ない魔法の森で快適に暮らしています。しかし、魔法の森は湿度が高く、手入れを怠ると人形がすぐにカビてしまうため、自動的に自分の世話をしてくれる人形を作ろうとしました。料理、洗濯、掃除など、普段の家事のほとんどを人形が行っています。一見簡単そうに見えますが、人形は自動では動かず、自分で操作する必要があるため、実際にはとても疲れます。魔法の森で迷子になった人は一晩泊めてもらえることがありますが、滞在中は魔法の勉強と人形の操作のみを行い、会話する機会がないため、非常に奇妙な雰囲気になります。お祭りの時には人前に出て、人形の技を披露します。

能力

アリスの主な能力は、人形を操る魔法です。この魔法は、人形を生きているかのように器用に動かすことができます。人形の体に命を宿すのではなく、魔法の糸で遠隔操作するため、高度な技術が必要です。しかし、人形が命令に背くことはなく、術者を傷つけることもありません。彼女が操る人形は特別なものではなく、ほとんどが普通の人形ですが、その多くは彼女自身が作ったものであり、魔法の糸に接続して自由に制御します。彼女の手は非常に器用で、魔法の糸は手ではなく魔法で操作します。人形を使って人間ができる殆どの行動を実現することができ、人形に人形を操作させることさえ可能です。しかし、人形を作ることだけは彼女自身の手で行います。得意技も苦手技も特にないオールラウンドな魔法使いですが、人形の操作に追われるため動きが遅く、戦闘力は高くありません。人形操りの器用さは幻想郷でも引けを取りません。

スペルカード

蒼符「博愛の仏蘭西人形」
紅符「紅毛の和蘭人形」
闇符「霧の倫教人形」
咒詛「魔彩光の上海人形」

東方Projectでの主な登場作品

東方妖々夢：3面中ボス、3面ボスとして登場。
東方萃夢想：春雪異変後、幻想郷に増え続ける危険な魔物の調査を開始。
東方永夜抄：月の異変を調査するため、霧雨魔理沙と協力。
東方緋想天：幻想郷の異常気象の原因を突き止め、比那名居天子と対決。
東方地霊殿：博麗神社の近くに現れた間欠泉の調査を魔理沙に依頼。
東方非想天則：「傀儡傀儡化計画」を検証するため、チルノを実戦対象とする。

評価（ZUN, 他の登場人物より）

博麗霊夢：寒い中散歩をしているアリスを不思議に思う。
霧雨魔理沙：人形の操作の難しさを語る。
十六夜咲夜：人形を使った掃除の便利さを認める。
パチュリー・ノーレッジ：アリスを人形劇専門のマジシャンと評する。

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