アリーナ・サバレンカ

アリーナ・サバレンカ

アリーナ・サバレンカは、1998年5月5日生まれのベラルーシ・ミンスク出身の女子プロテニス選手です。彼女はWTAツアーでシングルス16勝、ダブルス6勝を達成し、自己最高ランキングはシングルスおよびダブルスの1位です。サバレンカは右利きで、バックハンドは両手打ちを用いています。

経歴

サバレンカがテニスを始めたのは、6歳の時のことで、父親とのドライブ中に偶然見かけたテニスコートで遊んだのがきっかけでした。2012年からITFツアーに参加し、2015年にはプロに転向しました。2016年以降はフェドカップのベラルーシ代表として活躍し、2017年には決勝進出を果たし、ベラルーシの準優勝に貢献しました。

4大大会初出場は2017年のウィンブルドンからで、予選を勝ち上がり1回戦では勝利を収めましたが、2回戦で敗退しました。同年の天津オープンで準優勝を果たし、これがきっかけでランキングがトップ100入りしました。2018年には、2度目の準優勝を経て、8月のコネティカット・オープンで初優勝を飾り、全米オープンでは第5シードのペトラ・クビトバを破り、4回戦進出を果たしました。

2019年にも活躍し、深圳オープンで3勝目をあげ、全豪オープンでは自己最高の3回戦に進出するなど、ランキングが10位になり初のトップ10入りを達成しました。同年のダブルス部門ではエリーズ・メルテンスと組み、全米オープンで初のグランドスラムタイトルを獲得しました。

2020年には、全豪オープンで初戦敗退も、カタール・トータル・オープンでは優勝しました。2021年、年始のアブダビ女子オープンでの優勝の後、全豪オープンではシングルス・ダブルス両方で好成績を残しました。同年のウィンブルドン選手権や全米オープンではベスト4に進出し、8月にはランキング2位を記録しました。2022年は若干の調子を崩しながらも、WTAファイナルズで準優勝を果たします。

2023年にはアデレード国際1での優勝を経て、全豪オープンで決勝に進出し、元パートナーのメルテンスを含むストレート勝ちでグランドスラム初優勝を達成します。この快挙により、ベラルーシ出身選手の中では歴史的瞬間となりました。

プレースタイル

サバレンカは、強力なサーブやストロークを駆使するアグレッシブなベースライナーとして知られています。彼女のサーブは最高で時速194 km/hに達し、数多くのサービスエースを記録しています。しかし、安定性の向上が今後の課題であり、ダブルフォルトやストロークのミスが発生することもあります。それでも、2018年からはプレーのバランスを学び、少しずつ改善が見られています。

サバレンカは、シングルスだけでなくダブルスでもエリーズ・メルテンスと組み、グランドスラムで2度制覇しています。今後のさらなる活躍が期待されます。

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