アルアイン (競走馬)

アルアイン

アルアイン（英名: Al Ain）は、日本の競走馬および種牡馬であり、主な勝ち鞍には2017年の皐月賞、2019年の大阪杯が含まれます。馬名は、UAEアブダビ首長国東部の文化的遺跡群に由来し、アラビア語で「泉」という意味を持ちます。母馬はドバイマジェスティで、馬名の選定には大きな思い入れがありました。

経歴

2歳（2016年）

アルアインは、2016年10月29日に京都競馬場で行われた芝1600mの新馬戦でデビューし、堂々の勝利を収めました。続く昇級戦となる12月23日の千両賞でも勝利し、デビューから2戦連続で勝ち星を挙げました。

3歳（2017年）

2017年シーズンが始まると、アルアインは1月のシンザン記念で出走し、思わぬ不運に見舞われて6着に終わりました。しかし、休養後の3月25日に出走した毎日杯で重賞初制覇を成し遂げました。4月の皐月賞では、注目が集まる中、9番人気での出走ながら優勝し、GI初勝利を飾りました。このレースでは、前年の記録を0.1秒上回るタイムを記録しました。

しかし、東京優駿では距離の不安が影響し、5着に終わりました。秋初戦のセントライト記念でも2着に終わり、その後の菊花賞では7着となり、少々波乱含みのシーズンとなりました。

4歳（2018年）

2018年は、京都記念で2着の後、大阪杯では3着となり、4月には海外遠征も経験しました。続くオールカマーでは2着となったものの、天皇賞（秋）では4着と、厳しいレースが続きました。

5歳（2019年）

2019年の金鯱賞では5着に敗れましたが、大阪杯では過去の経験を活かし、見事に勝利しGI2勝目を手にしました。また、宝塚記念では4着、天皇賞（秋）では厳しい競争に直面し14着に終わるなど、波乱含みの年でした。マイルチャンピオンシップでは16着となり、年末の有馬記念で引退を迎えました。

種牡馬成績

引退後、アルアインはブリーダーズ・スタリオン・ステーションにて種牡馬としての道を歩み始めました。2021年産の産駒にはコスモキュランダがあり、今後の活躍が期待されています。

血統

アルアインの母、ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリントを制した優秀な血統を持ち、全弟にはシャフリヤールがいます。彼もまた東京優駿とドバイシーマクラシックを制覇しました。さらに、全姉や4代母の血統には数々の名馬が名を連ねており、アルアインもその血筋の一端を担っています。

エピソード

松山弘平騎手がアルアインに乗って2017年の皐月賞を制した際、彼自身の初GI制覇となりました。また、2019年の大阪杯でも北村友一騎手に同じく初のGI勝利をもたらしました。アルアインには多くのファンが待ち望む期待が寄せられており、その成績は今後の種牡馬活動にも影響を与えることでしょう。

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