アルコール度数(
アルコールどすう、英: Alcohol by volume、略称: ABV)は、特定の
アルコール飲料における
エタノールの体積
濃度を示す指標です。この度数は
パーセント(%)で表示され、一般的には××度、××%、または××% ABVのように記載されます。日本では「1度」が「1%」に相当します。さらに、この指標は世界中で広く採用されており、飲料の
アルコール濃度を把握するために重要です。
アルコール度数は、
フランスの
化学者ゲイ=リュサックに由来しており、彼の名前にちなんで「ゲイ=リュサック度数」と呼ばれることもあります。
アルコール度数を正確に測定する際には、専用の道具である
アルコール度数計(
酒精計)を使用します。正確な体積
濃度を得るには、計測を行う
温度を決める必要があり、日本の
酒税法では15℃が基準とされています。
最近では、
アルコール度数をただ表示するだけでなく、1本の飲料に含まれる「純
アルコール量」を表示することも一般的になっています。これにより、消費者は健康面で注意を払いながら飲料を選ぶことができるようになっています。
プルーフ
英語圏では「プルーフ」という指標も
アルコール度数と併せて使われます。アメリカではUSプルーフは
アルコール度数の2倍、
イギリスではUKプルーフが度数の約1.75倍に相当します。たとえば、
アルコール度数が4%の飲料は、8 USプルーフや7 UKプルーフとして分類されます。しかし、アメリカでは連邦規則により、プルーフ表示が必須であるのに対し、併記は許可されています。
イギリスでは
1980年からEUの
国際法定計量機関の基準に従って、度数への切り替えが行われました。
さまざまな飲料の
アルコール度数の例を以下に示します:
これらのデータは、さまざまな飲料の
アルコール含有量を理解する手助けとなり、購入時や飲用時の参考になります。