アルジェントソーマ

アルジェントソーマ

『アルジェントソーマ』は、2000年から2001年にかけて放送されたSFアニメーション作品です。全26話から成り、テレビ東京で毎週木曜日の深夜に放送されました。この作品は、エイリアンの襲撃に苦しむ未来の地球を舞台にしています。

あらすじ

2059年、地球はエイリアンによる襲撃を受け、甚大な被害を被りました。これに対抗するため、国連は軍を再編成し特殊部隊「フューネラル」を設立しました。この部隊は残された人類の希望となるべく、特異な能力を持つエイリアンに立ち向かうのです。

物語の中心人物は、大学生のタクト・カネシロ。彼は恋人のマキ・アガタが師事するノグチ博士の実験に立ち会っていましたが、実験中の事故によって彼女を失い、重傷を負います。タクトの人生は一変し、彼はフューネラルに所属することになります。ここで彼は新たに「リウ・ソーマ」と名乗ることに。

リウは戦いの中でエイリアンフランクと出会います。フランクはエイリアンの死体をつなぎ合わせた実験複合体であり、彼との出会いが物語の重要な転換点となります。逃げたフランクは、森で出会った少女ハリエットをエイリアンから守ろうとし、さらに彼女との絆がリウに影響を与えていきます。

登場人物

フューネラル

フューネラルは、第一次遭遇戦の後に設立されたエイリアン対策の特殊部隊です。彼らは元々社会から排除された者たちから構成されており、様々な背景を持つ隊員たちが集結しています。

リウ・ソーマ（タクト・カネシロ）

彼は元々は宇宙飛行士を目指していたが、エイリアンの襲来により夢を断たれてしまった。感情を表に出さなくなりながらも、内心では復讐心に苛まれているキャラクターです。この中で彼の心の変化が描かれ、それが物語の核心となっています。

ハリエット・バーソロミュー

ハリエットは、フューネラルに捕らえられた少女。彼女はフランクと特別なコミュニケーション能力を持っており、一緒に戦うことになります。彼女の成長過程やフランクとの絆がストーリーに独特の感情を加える役割を果たします。

フランク

フランクはエイリアンの死体を組み合わせて蘇生した実験体で、多くの人間とエイリアンの複雑な関係を象徴しています。彼の持つ特殊能力は、物語の戦闘シーンにおいて重要な要素となります。

エイリアンと戦闘メカ

作品の中ではエイリアンとの激しい戦闘が繰り広げられ、ザルクという可変機動兵器や、フューネラルの最先端技術が描かれます。エイリアンの特異な能力やフライングモードによる戦闘は、視覚的にも迫力があります。

スタッフと音楽

本作は矢立肇が原案を手掛け、監督は片山一良が務めました。音楽には服部克久が関わり、オープニングテーマには「Silent Wind」が、エンディングテーマには「Horizon」が使用されています。

アルジェントソーマは、重厚なストーリー展開と魅力的なキャラクター描写から、SFアニメの名作に位置付けられています。人類の存続を賭けた戦いと復讐心に苦しむタクトの物語は、視聴者に感情的な影響を与えるでしょう。

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