アルティメット人狼

アルティメット人狼とは

アルティメット人狼は、様々な分野で活躍する著名人が集まり、パーティーゲーム「人狼」をプレイするイベントおよびインターネットテレビ番組のシリーズです。ニコニコ生放送で配信され、高度な心理戦と推理が繰り広げられる様子が人気を集めています。

概要

2000年代前半に日本に伝わった人狼ゲームは、アナログゲームやチャットゲームとして一部の愛好者に楽しまれていました。2010年代に入ると、スマホアプリやテレビ番組の影響で人狼ブームが到来し、より一層普及しました。

ゲームクリエイターのイシイジロウは2004年に人狼ゲームを知り、その後、人狼 ザ・ライブプレイングシアター（人狼TLPT）に感銘を受けました。自らも「魅せる人狼」を表現しようと、2013年にゲームクリエイター人狼会を主宰しました。

イベント開催までの経緯

マドックとの対決

2014年4月には、ニコニコ生放送で「将棋棋士vsゲームクリエイター」が配信され、人狼TLPTから医師マドックがゲスト参戦し、イシイと対戦しました。マドックに敗れたイシイは、再戦を求め、アルティメット人狼の構想が表面化しました。

イベントの意義

2014年8月に初開催された際は「ゲームクリエイター人狼会vs人狼TLPT」と題されていましたが、その後、将棋棋士、評論家、雀士なども参加するようになり、異業種交流の場としての色合いを強めていきました。

2016年9月にはニコニコチャンネルで「アルティメット人狼チャンネル」が開設され、「魅せる人狼ゲームの最高峰を目指す」と紹介されました。イベントでは、人狼TLPTの役者が舞台衣装を身にまとい、TLPT本公演と同じ役としての演技を披露することもあり、作品やイベントの宣伝の場としても機能しています。

イベントの内部構成

自己紹介の後、プレイヤーは観客と向かい合うように横に並んで座りゲームを行います。ゲームマスターはイベントスタッフが務め、議論の進行役はプレイヤーのいずれかが務めます。

夜のターンは舞台裏で行われ、その間は「幽霊タイム」と呼ばれ、脱落したプレイヤーたちがフリートークを行います。

多くの場合、一度のイベントで複数回のゲームが行われます。

第1部と第2部の位置づけ

ナンバリングタイトルでは、第1部と第2部にそれぞれ2戦ずつ行う構成となっています。第2部は、人狼TLPT、将棋棋士、ゲームクリエイターの3団体による戦いが基盤となっています。ニコニコ生放送では、第2部第2戦のみプレミアム会員限定で視聴可能です。

「アルティメット人狼8」からは、「第1部」「第2部」の区分が「昼の部」「夜の部」に変更されました。

ゲームの形式

シリーズを通して、ゲームのルールおよびゲーム進行の形式は、人狼TLPTの劇中で使用されるものを基調としています。

ゲームのルール

ゲームは13人のプレイヤーで開始します。
人間陣営：計9人【人間6人／予言者1人／霊媒師1人／狩人1人】
人狼陣営：計4人【人狼3人／狂陣（狂人）1人】
昼のターンはステージ上にて議論と投票を行います。
夜のターンではステージ外にて、各プレイヤーがそれぞれの役職に応じた行動をします。
各日の議論時間は、日数が経過するにつれて短くなります。
投票の順番はプレイヤーの任意です。また、投票の時間には、議論に発展しない程度の発言ができます。
最多得票者が複数いた場合は、決選投票を行います。
処刑者は遺言を残せます。
投票時・最終弁明時・遺言時に、能力者CO（カミングアウト：自分の正体を明かす）ができます。
予言者はゲーム開始前に、人狼ではないプレイヤーを1人、GMより知らされています。
狩人は2日続けて同じプレイヤーを守れません（連続ガード不可）。
夜のターン、人狼同士は、どの人間を襲撃するか以外の相談はできません。
人狼陣営のプレイヤーだけでなく、人間陣営のプレイヤーも嘘をつけます（村騙り、結果騙り可）。
投票には、薔薇の造花が使用されます。

役職公開

初期のシリーズでは、幽霊タイムに退場したプレイヤーの役職を公開していましたが、現在は公開しない「フルクローズ」の方法を採用しています。

役職のイメージカラー

人間陣営（緑）：人間、予言者（青）、霊媒師（茶）、狩人（黄）
* 人狼陣営（赤）：人狼、狂陣（狂人）（紫）

イベントの歴史

アルティメット人狼は、数々のイベントを経て進化を遂げてきました。各イベントの内容、ゲーム結果、MVPなどは、詳細な記録として残されています。各回のMVPや、ゲーム展開については元記事を参照ください。

評価

アルティメット人狼は、その高度な心理戦とドラマ性から、多くのファンを魅了し続けています。「魅せる人狼」の最高峰として、今後の展開も期待されています。

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