アルトー・ビーツ

アルトー・ビーツ (The Artaud Beats)

アルトー・ビーツは、ジョン・グリーヴス（ベース、ボーカル）、クリス・カトラー（ドラム）、ジェフ・リー（ソプラノ・サックス、フルート、ボーカル、電子機器）、ユミ・ハラ・コークウェル（ピアノ、ボーカル）によって構成されたプログレッシブ・ロック・バンドです。元ヘンリー・カウのメンバーが中心となっている点が特徴です。
バンド名は、ヘンリー・カウの代表的な楽曲「Living In The Heart Of The Beast」に由来しています。

略歴

コークウェルとリーは、共同でアルバム『Upstream』を制作し、2009年にドイツで開催されたアヴァンギャルド・フェスティバルに出演しました。以前には日本ツアーも行っています。同時期に、カトラーとグリーヴスも同フェスティバルに参加しており、ピーター・ブレグヴァド・トリオやダグマー・クラウゼと共演しました。このフェスティバルでの出会いをきっかけに、コークウェルとリーの出演枠において、ヘンリー・カウの部分的な再結成ではなく、「ノット・ヘンリー・カウ」という名義で即興演奏を行うことになりました。

その後、彼らはアルトー・ビーツというバンド名を採用し、2011年にノドゥガング・フェスティバルに出演。2012年6月には10日間の日本ツアーを敢行し、2013年には14回のコンサートを行うため再び来日しました。2014年には、東京で開催された最初のロック・イン・オポジション・フェスティバルや、イギリス・ブライトン近郊のニューヘヴンで開催されたフォート・プロセス実験音楽フェスティバルに出演するなど、精力的に活動を展開しています。

2015年には、CDアルバム『ロゴス』をリリースし、パリで発表コンサートを行いました。

音楽性

アルトー・ビーツの音楽は、プログレッシブ・ロックを基盤としながらも、各メンバーの個性的な音楽性が融合した、実験的で前衛的なサウンドが特徴です。即興演奏を重視する姿勢も持ち合わせています。複雑なリズムや変拍子、フリーキーなメロディ、ノイズなどが渾然一体となり、聴く者を独特の世界へと誘います。

ディスコグラフィ

アルバム

『ロゴス』 - Logos (2015年、Bonobo's Ark Records: BAR004)

外部リンク

Official Facebook page
* アルトー・ビーツ - Discogs（英語）

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