アルファフライト

アルファフライト：カナダ発のスーパーヒーローチーム

アルファフライトは、マーベル・コミックに登場するカナダのスーパーヒーローチームです。ジョン・バーンによって創造され、1979年の「アンキャニィX-メン」120号で初めて登場しました。数少ないカナダ出身のヒーローチームとして、その存在は異彩を放っています。

デパートメントHとの関わり

チームの活動の多くは、カナダ国防省の（架空の）一部門である「デパートメントH」の管轄下にあります。この組織は、超人的な能力を持つ者たちを管理・運用することを目的としており、アルファフライトのメンバーは、多くの場合、この組織に所属しています。

カナダの象徴

アルファフライトのメンバー構成は、カナダの文化や伝承を色濃く反映している点が特徴です。イヌイットやファースト・ネーションの伝承に基づいたキャラクターが多く、カナダという国家を象徴する存在として描かれています。例えば、スノーバードは、先住民が信じる女神と人間の間に生まれた子供という設定です。

チームの歴史

元々、アルファフライトはX-メンのメンバーであるウルヴァリンのバックストーリーの一部として登場しました。しかし、1983年にジョン・バーンがチームを主人公とした単独シリーズをスタートさせ、1994年まで続きました。その後、何度かリバイバルが試みられ、2007年には「オメガフライト」というタイトルで新たなシリーズが開始されました。

ストーリーの特徴

アルファフライトの物語は、カナダ先住民の伝承に強く影響を受けています。悪霊との戦いや、メンバーの出自にまつわる物語など、独特の世界観が展開されています。また、チーム内の人間関係や葛藤も、物語の重要な要素となっています。

主要メンバー

ガーディアン: チームのリーダー。バトルスーツを着用し、地球の磁場を操る能力を持つ。
ヴィンディケイター: ガーディアンの妻。夫の死後、コスチュームを継承し、チームを率いる。
マリーナ: 水陸両生の女性。実は地球外の侵略勢力の一員。
ノーススター: 高速移動と光の発生能力を持つミュータント。マーベル・ユニバースで初めてバイセクシャルであることを公表したスーパーヒーロー。
オーロラ: ノーススターの双子の姉。同様の能力を持つが、精神的な問題を抱えている。
パック: 怪力とアクロバット能力を持つ小柄な用心棒。
サスカッチ: 巨大な獣に変身する科学者。神話の怪物という設定に変更された。
シャーマン: ファースト・ネーションのメディシンマン。医術と魔術に長ける。
スノーバード: 様々な北国の動物に変身できるイヌイットの半神。

敵対勢力

アルファフライトは、数多くの犯罪者や邪悪な存在と戦ってきました。その中には、カナダを拠点とする独自のヴィランも含まれています。

グレートビースト
マスター・オブ・ザ・ワールド
プロデックス
ウェンディゴ

他メディアでの展開

アルファフライトは、アニメシリーズ「X-メン」にも登場しています。また、ハルクことブルース・バナーがカナダを訪れるエピソードにも登場し、物語を盛り上げました。

アルファフライトは、カナダの文化と伝承を背景に、独自の魅力を放つスーパーヒーローチームです。その活躍は、コミックの世界にとどまらず、アニメなど様々なメディアで展開されています。

コレクション
Alpha Flight Classic Vol. 1, collecting Alpha Flight (volume 1) #1-8
Alpha Flight Vol. 1: You Gotta Be Kiddin' Me, collecting Alpha Flight (volume 3) #1-6
Alpha Flight Vol. 2: Waxing Poetic, collecting Alpha Flight (volume 3) #7-12

もう一度検索