アルベール・メヨン・ゼ

アルベール・メヨン・ゼ（Albert Meyong Ze, 1980年10月19日 - ）は、カメルーンのヤウンデ出身の元サッカー選手です。ポジションはフォワードで、得点能力を武器に国内外のクラブで活躍しました。メヨング・ゼとも表記されます。

クラブでのキャリア

キャリアはカメルーンのキャノン・ヤウンデからスタートし、その後イタリア2部のUSラヴェンナを経て、ポルトガルのヴィトーリア・セトゥーバルへ移籍。セトゥーバルでは、2005年のタッサ・デ・ポルトガル決勝でSLベンフィカ相手に決勝点を挙げ、チームを優勝に導きました。

2005年夏にはCFベレネンセスへ加入。チームは苦戦を強いられましたが、メヨン・ゼは17得点を挙げ、プリメイラ・リーガの得点王に輝きました。この活躍が認められ、シーズン終了後にレバンテUDへ移籍するも、期待されたほどの活躍はできず、翌シーズンにアルバセテ・バロンピエへローン移籍。

2008年1月にベレネンセスへローンで復帰。復帰戦でPKを決め勝利に貢献しましたが、この試合出場がFIFAの規約に抵触するという事態が発生。1シーズンに3つのクラブでプレーしたことが問題視され、チームは敗戦扱いとなり、勝ち点も剥奪されるという処分を受けました。

2008年7月にはSCブラガへ移籍。開幕戦で初得点を挙げ、UEFAカップでもハットトリックを達成するなど、目覚ましい活躍を見せました。2009年には怪我で離脱を余儀なくされましたが、翌シーズンにはチーム最多の11得点を記録し、チームの躍進に大きく貢献しました。

しかし、2010-11シーズンは出場機会が減少し、2011年12月下旬に放出。その後、CDナシオナルやCDフェイレンセからの関心を受けましたが、最終的には約7年ぶりにヴィトーリア・セトゥーバルへ復帰しました。

2012-13シーズンには、ハットトリックを2度達成するなど好調を維持しましたが、2013年2月初旬にアンゴラのカブスコルプSCPへ移籍しました。

代表でのキャリア

2000年のシドニーオリンピックでは、カメルーン代表として金メダルを獲得。2004年にA代表デビューを果たし、5年間プレーしました。アフリカネイションズカップ2006にも出場し、準々決勝では同点ゴールを決める活躍を見せました。

タイトル

ヴィトーリア・セトゥーバル
タッサ・デ・ポルトガル: 1回 (2004-05)

SCブラガ
UEFAインタートトカップ: 1回 (2008)

カブスコルプSCP
ジラボーラ: 1回 (2013)
スーペルタッサ・デ・アンゴラ: 1回 (2014)

カメルーン代表
夏季オリンピック: 1回 (2000)

個人
プリメイラ・リーガ得点王: 1回 (2005-06)
タッサ・デ・ポルトガル得点王: 1回 (2004-05)
ジラボーラ得点王: 3回 (2013, 2014, 2015)

アルベール・メヨン・ゼは、その得点能力と実績で、カメルーンサッカー史に名を残す選手の一人です。

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