ヤウンデ

ヤウンデ

ヤウンデ（Yaoundé）は、カメルーンの首都であり、中央州の州都です。同国の政治・行政の中心地としての役割を担っています。

歴史

ヤウンデは1888年にドイツ人によって象牙貿易の拠点として建設されました。第一次世界大戦中はベルギー軍に占領され、1922年以降は第二次世界大戦中を除きフランス領カメルーンの首都となりました。1960年の独立に伴い、そのままカメルーンの首都となり、現在に至っています。

2022年1月23日には、市内のナイトクラブで大規模な火災が発生し、16人以上が死亡、8人が重傷を負うという痛ましい事故がありました。原因は店内で花火が爆発したことによるものでした。

地理

ヤウンデはカメルーン中南部に位置しています。2012年の人口は244万62人で、ドゥアラに次ぐカメルーン第2の規模を持つ都市です。標高700mを越える高原に位置しており、赤道に近いにもかかわらず涼しく、湿気が少ないため過ごしやすい気候です。いくつもの丘に囲まれた美しい町並みが特徴です。商業の中心地であるドゥアラは、ヤウンデから西に279kmの距離にあります。

気候

ヤウンデは、ケッペンの気候区分でサバナ気候に区分されます。

産業

ヤウンデの主な産業は、煙草製造、石鹸などの日用品製造、陶器ならびにガラス製造、木材加工です。コーヒー、カカオ、コプラ、サトウキビ、ゴムなどのプランテーションの中心地でもあり、カメルーン内陸部における物資の集散地としての役割も担っています。

交通

空港

1992年にヤウンデ・ンシマレン国際空港が開港しました。

鉄道

ドゥアラと結ぶ鉄道およびヌガウンデレと結ぶ鉄道が運行されています。

教育

ヤウンデには1962年創立のヤウンデ大学があります。ヤウンデ大学は1993年にヤウンデ第一大学とヤウンデ第二大学に分割されました。

スポーツ

ヤウンデにはいくつかのサッカークラブがあります。

キャノン・ヤウンデ
トネール・ヤウンデ
Impôts FC

衛生

ヤウンデでは下水道の普及率が低く、市民の多くは穴を掘っただけの落下式便所を利用しています。場所によっては雨期になると便槽から汚物が溢れ、衛生状態が悪化することがあります。

関連項目

ヤウンデの悲劇

外部リンク

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