アルマジロ・エアロスペース

アルマジロ・エアロスペースは、テキサス州メスキートに拠点を置く航空宇宙開発企業です。社名が示す通り、アルマジロをマスコットとしています。同社は、宇宙観光旅行の実現を目標に掲げ、2000年に設立され、翌2001年1月1日に合併しました。

設立当初から、同社の活動を支えた主要な出資者の一人は、3Dアクションシューティングゲーム「DOOM」のプログラマーとして著名なジョン・D・カーマックです。アルマジロ・エアロスペースは、月着陸船の開発に注力し、ノースロップ・グラマン・ルナー・ランダー・チャレンジではレベル2の競技を唯一クリアするという輝かしい成果を上げました。将来的な宇宙観光旅行用ロケット開発を目標としていましたが、2013年、カーマックは同社が資金難に陥り、活動休止を余儀なくされていることを発表しました。その後、2014年には、同社の元従業員らがEXOSエアロスペースを設立しています。

Quad

Quadは、レベル1では320psi、レベル2では400psiの噴射で降下するよう設計されていました。ロール制御推進器は、反対側のタンクから供給されるシステムを採用しており、機体は推進器からの減圧された圧力で反対側のタンクから推進剤を供給することが可能でした。この構造により、機体のバランスを維持しつつ、ガスの使用量を最小限に抑えることができました。主エンジンは2軸の推力偏向を備え、機体はGPSと光ファイバジャイロスコープによる誘導装置を備えたコンピュータによって制御されていました。

ワイヤフライ X-プライズ カップ 2007

アルマジロ・エアロスペースは、2007年のワイヤフライ・X-プライズ・カップのルナ・ランダー・チャレンジに参加しました。

試験

2機のQuadのうち1機（Texel）が有線飛行試験中に、誘導装置の問題により高度が20-30フィートまで急上昇し、その後墜落しました。機体の落下による衝撃でアルコールタンクが破損し、大きな火球に包まれました。この事故により、Texelは修理不可能なほど破損し、姉妹機のPixelが競技に出場することになりました。当初の予定では、最初のモジュール（次世代のモジュラー設計）がレベル1で、Pixelがレベル2で競うことになっていました。

競技

レベル1では、アルマジロのMODは初のレグフライトを含むいくつかの試みを記録しましたが、任意の地点間の往復飛行は実現しませんでした。

脚注

外部リンク

* Armadillo Aerospace homepage （英語）

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