アレクサンダル・カラジョルジェヴィチ (1924-2016)

アレクサンダル・カラジョルジェヴィチ（1924-2016）

アレクサンダル・カラジョルジェヴィチ（Александар Карађорђевић, 1924年8月13日 - 2016年5月12日）は、旧ユーゴスラビア王国の王族でした。彼は、同国最後の王であるペータル2世の又従兄弟にあたります。現在のカラジョルジェヴィチ家家長であるアレクサンダル元王太子と区別するために、名前の後ろにパヴロヴ（Павлов）と付けて呼ばれることもあります。

生涯

アレクサンダルは、ユーゴスラビア王国のパヴレ王子と、その妻であるギリシャ王女オルガの間に、第1子、長男としてロンドンで生まれました。妹にイェリサヴェータ王女がいます。彼の父であるパヴレ王子は、1934年にユーゴスラビアの摂政宮を務めることになりましたが、1941年にペータル2世らのクーデタによって失脚しました。その後、アレクサンダルと家族は第二次世界大戦中、イギリス領ケニアに幽閉されることとなりました。

母親の血統を通じて、アレクサンダルはイギリス王室と深い親戚関係にありました。ケント公エドワードおよびその弟妹とは従兄弟同士であり、チャールズ3世およびその弟妹とも又従兄弟同士という間柄でした。

1990年、アレクサンダルはセルビア統一会議の創設者のうちの1人となり、また正教徒君主制支持者リサーチ・センターの後援者も務めました。2008年2月17日には、コソボのセルビアからの独立宣言を非難する声明を発表しています。

2016年5月12日、アレクサンダルはパリで亡くなりました。彼の遺骸は、父パヴレ、母オルガ、次男ニコラ王子らが眠る、セルビア中部トポラ近郊オプレナツの丘にある聖ジョルジェ教会内のカラジョルジェヴィチ家の大霊廟に埋葬されました。

結婚と子女

アレクサンダルは、1955年2月12日に、最後のイタリア国王ウンベルト2世の長女であるマリーア・ピアと結婚しました。夫妻の間には、4人の子供が生まれました。上の息子2人は双子であり、下の2人も男女の双子です。

ディミトリ（1958年6月18日 - ）
ミハイロ（1958年6月18日 - ）
セルゲイ（1963年3月12日 - ）
イェレナ（1963年3月12日 - ）

アレクサンダルは1967年にマリーア・ピア王女と離婚し、1973年にリヒテンシュタイン侯女バルバラ（1942年 - ）と再婚しました。アレクサンダルとバルバラの間には、息子が1人います。

* ドゥシャン（1977年 - ）


アレクサンダル・カラジョルジェヴィチは、激動の20世紀を生き、王族としての責務と、激変する社会情勢の中で自身の信念を貫いた人物でした。

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