アレクサンダル・ドラゴヴィッチ

アレクサンダル・ドラゴヴィッチ：鉄壁のDF、その軌跡

アレクサンダル・ドラゴヴィッチ（Aleksandar Dragović）は、1991年3月6日、オーストリアのウィーンで生まれたセルビア人サッカー選手です。強靭なフィジカルと高い戦術理解度を武器に、センターバック（DF）として国内外のクラブで活躍。オーストリア代表としても長年にわたりチームを支えています。

プロキャリアの幕開け：FKアウストリア・ウィーン

ドラゴヴィッチは、1997年にFKアウストリア・ウィーンの下部組織に入団。着実に才能を伸ばし、2008年にトップチームへ昇格しました。若くしてその才能を開花させ、チームの主力として活躍しました。

スイス、ウクライナでの挑戦：FCバーゼル、FCディナモ・キーウ

2011年2月、ドラゴヴィッチはスイスの強豪、FCバーゼルへ移籍。ここでも主力として活躍し、リーグ3連覇（2010-11, 2011-12, 2012-13）に貢献しました。さらに、スイス・カップ（2012）も制覇するなど、タイトル獲得に大きく貢献しました。

2013年7月には、ウクライナのFCディナモ・キーウへ活躍の場を移します。ここでも変わらず中心選手として活躍し、ウクライナ・プレミアリーグを2度（2014-15, 2015-16）、ウクライナ・カップを2度（2013-14, 2014-15）制覇。ウクライナ・スーパーカップ（2016）も獲得し、チームの黄金時代を築きました。

ドイツ、イングランドでの挑戦：バイエル・レバークーゼン、レスター・シティ

2016年8月22日、ドラゴヴィッチはドイツのバイエル・レバークーゼンへ移籍。しかし、出場機会は限られ、2017年8月31日にはイングランドのレスター・シティFCへ1年間のレンタル移籍となりました。プレミアリーグでの挑戦となりましたが、定位置確保には至りませんでした。

セルビアへの帰還：レッドスター・ベオグラード

2021年5月26日、ドラゴヴィッチはセルビアの強豪、レッドスター・ベオグラードと3年契約を締結。セルビア・スーペルリーガ（2021-22, 2022-23）とセルビア・カップ（2021-22, 2022-23）の2冠を2年連続で達成するなど、チームの中心選手として活躍しています。

オーストリア代表としての活躍

ドラゴヴィッチは、オーストリア代表としても長年にわたり活躍しています。2009年にA代表デビューを飾り、2014年11月18日に行われたブラジル代表との親善試合でPKを決めて代表初得点を挙げました。国際舞台でもその実力を発揮し、チームに貢献し続けています。

プレースタイル

ドラゴヴィッチは、屈強なフィジカルを活かした対人守備の強さが持ち味です。空中戦にも強く、セットプレーでの貢献も期待できます。また、戦術理解度が高く、的確なポジショニングで相手の攻撃を封じることができます。経験豊富なベテランとして、チームを精神的にも支える存在です。

アレクサンダル・ドラゴヴィッチは、これまで数々のクラブでタイトルを獲得し、オーストリア代表としても長きにわたり活躍してきた名DFです。その経験と実力を活かし、これからもさらなる活躍が期待されます。

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