アレクサンドル・ソング

アレクサンドル・ソング：才能を開花させたカメルーンのMF

アレクサンドル・ディミトリ・ソング・ビロング（Alexandre Dimitri Song Billong）は、1987年9月9日生まれ、カメルーンのドゥアラ出身の元サッカー選手です。叔父に元カメルーン代表のリゴベール・ソングがいます。主にミッドフィールダーとして活躍し、その才能と献身的なプレーで多くのファンを魅了しました。

クラブキャリア

ソングはSCバスティアでプロとしてのキャリアをスタートさせました。2005年にはアーセナルFCのトライアウトに合格し、才能の片鱗を見せます。2007年にはチャールトン・アスレティックへレンタル移籍を経験し、実戦経験を積みました。アーセナル復帰後は、徐々にチームに欠かせない存在へと成長していきます。

2008-09シーズンは、マチュー・フラミニ退団後の後釜として期待されました。シーズン序盤はミスも目立ちましたが、徐々に安定感を増し、終盤には目覚ましい成長を見せました。

2009-10シーズン、アーセナルのフォーメーション変更に伴い、ソングは中盤の底という重要なポジションを任されることになります。当初は懐疑的な声もありましたが、ソングは見事に適応し、不動のスタメンとして活躍。その評価を覆しました。

2011-12シーズンには、不動のレギュラーとしてチームを支え、セスク・ファブレガスの抜けた穴を埋める活躍を見せました。特に、優れたボディバランスとボール奪取能力、そして成長したパス能力は、多くのチャンスを演出しました。

2012年8月、ソングはFCバルセロナへ移籍。移籍金は1900万ポンド、契約期間は5年間でした。2013-14シーズンからは、アーセナル時代にも着用していた背番号17に変更しました。

2014年8月30日、出場機会を求めてウェストハム・ユナイテッドFCへレンタル移籍。2015年9月1日には再びウェストハムへレンタル移籍しています。

2016年8月1日、ロシアサッカー・プレミアリーグのFCルビン・カザンへ移籍。

2018年8月15日にはFCシオンへ移籍しましたが、2020年3月、新型コロナウイルス感染症の影響による給与カットを拒否したため、クラブから解雇されました。

2020年11月8日、ジブチ・プレミアリーグのアルタ・ソラール7と2年契約を結びました。

代表キャリア

アフリカネイションズカップ2008でカメルーン代表に初招集され、初戦のエジプト戦から出場し、スタメンに定着。チームを準優勝に導き、大会ベストイレブンに選出されるなど、その実力を示しました。

2014 FIFAワールドカップでは、対クロアチア戦でマリオ・マンジュキッチに対する肘打ちで退場処分を受け、チームも敗北。カメルーン代表のグループリーグ敗退の一因となってしまいました。

2015年1月6日、ソングはカメルーン代表からの引退を発表しました。

代表記録

2010 FIFAワールドカップ カメルーン代表
2014 FIFAワールドカップ カメルーン代表
国際Aマッチ：49試合出場 0得点（2005年 - 2014年）

タイトル

FCバルセロナ

リーガ・エスパニョーラ：1回 (2012-13)
* スーペルコパ・デ・エスパーニャ：1回 (2013)

アレクサンドル・ソングは、その才能と努力で、数々のクラブや代表で重要な役割を果たしました。彼のプレースタイルは、多くのファンに記憶されています。

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