アレクサンドル・ヴェデルニコフ (指揮者)

アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・ヴェデルニコフ

アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・ヴェデルニコフ（Александр Александрович Ведерников, Aleksandr Aleksandrovich Vedernikov, 1964年1月11日 - 2020年10月29日）は、ロシアの著名な指揮者でした。

生い立ちと初期のキャリア

ヴェデルニコフは、音楽一家に生まれました。父親はバス歌手としてボリショイ劇場で活躍したアレクサンドル・ヴェデルニコフ、母親はピアニスト・オルガニストでモスクワ音楽院教授のナタリヤ・グレエワ（ナタリヤ・ヴェデルニコワ）という環境で育ちました。モスクワ音楽院ではレオニード・ニコラーエフに師事し、1988年に卒業。その後、1988年から1991年までモスクワ・スタニスラフスキー＝ネミローヴィチ－ダンチェンコ音楽劇場、1988年から1995年まではモスクワ放送交響楽団で指揮者としてキャリアを積みました。モスクワ放送交響楽団では、当初はアシスタントとして、後に次席指揮者まで昇格しました。

モスクワ市交響楽団

1995年、ヴェデルニコフは新設されたモスクワ市交響楽団（現在のロシア・フィルハーモニー交響楽団）の初代芸術監督兼首席指揮者に就任し、2004年までの10年間、楽団の発展に大きく貢献しました。

ボリショイ劇場

2001年からは、父親も活躍したボリショイ劇場の音楽監督に就任。しかし、2009年にマネージメントとの軋轢から辞任しました。

その後の活動

ボリショイ劇場辞任後は、デンマークのオーデンセ交響楽団の首席指揮者、2019年にはミハイロフスキー劇場の音楽監督・首席指揮者に就任するなど、国際的に活躍しました。

死去

2020年10月29日、新型コロナウイルス感染症による合併症のため、モスクワで逝去しました。

国際的な活躍

ヴェデルニコフは、スカラ座、フェニーチェ劇場、ロイヤル・オペラ・ハウスなど、世界各国の主要な歌劇場にも客演し、高い評価を得ました。

外部リンク

belcanto.ru内紹介ページ（ロシア語）
オーデンセ交響楽団サイト内の紹介

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