アレックス・ゲレーロ

アレクサンダー・ゲレーロ・ペレス：キューバから世界へ羽ばたいた強打者

アレクサンダー・ゲレーロ・ペレス。この名は、キューバからメジャーリーグ、そして日本プロ野球へと活躍の場を広げた、多くの野球ファンに記憶される強打者の名を表します。内野も外野もこなすユーティリティ性と、魅力的な長打力が彼の大きな武器でした。この記事では、彼の波瀾万丈なキャリアを詳細に振り返ります。

キューバでの輝かしいキャリア

1986年、キューバ共和国で生まれたゲレーロは、17歳でセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルのラス・トゥーナスに入団。若くして才能を開花させました。国際大会でもキューバ代表として活躍し、ワールドポートトーナメントやハーレムベースボールウィークで金メダルを獲得するなど、輝かしい実績を残しました。

メジャーリーグ挑戦とドジャース時代

キューバを離れ、ハイチを経てドミニカ共和国で練習を重ねた後、2013年、ロサンゼルス・ドジャースと大型契約を結び、メジャーリーグへの挑戦を開始しました。メジャーデビューを果たすも、すぐにAAA級へ降格。その後、度重なる怪我やトラブルに見舞われながらも、持ち前の打撃センスでメジャー昇格を果たし、結果を残しました。4年契約のうち2年間は、マイナーリーグで経験を積むこととなります。2015年には、4月の好成績からルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞するなど、将来性を感じさせる活躍を見せました。

中日ドラゴンズでの活躍と本塁打王

2016年、中日ドラゴンズと契約。背番号42をつけ、日本球界に飛び込みました。シーズン序盤は苦戦しましたが、徐々に日本の野球に適応。そして、球団新記録となる6試合連続本塁打を放つなど、その潜在能力の高さを証明します。持ち前の長打力を武器に、35本塁打を放ち、見事本塁打王に輝きました。

巨人への移籍と苦悩

2017年シーズン終了後、読売ジャイアンツと大型契約を結び、背番号5で入団しました。移籍1年目は、シーズン序盤は好調でしたが、その後は成績が低迷し、チームの期待に応えることができませんでした。2年目も低迷が続き、結果的に巨人での活躍は期待されたものとはかけ離れたものとなりました。

選手としての特徴

ゲレーロは、内野と外野を守れるユーティリティープレイヤーとして知られていました。MLB選手の中では小柄な方でしたが、長打力のある打者でした。しかし、ソロ本塁打が多く、「ソローロ」というニックネームでネット上で話題になることもありました。得点圏での打率が低かったことも、課題でした。

プライベート

ゲレーロは、同じくキューバ出身で日本球界で活躍したヤディル・ドレイクと親交が深く、ドレイクの日本球界入りを後押ししたと言われています。

まとめ

アレクサンダー・ゲレーロ・ペレスは、キューバから世界へと羽ばたいた、才能あふれる選手でした。メジャーリーグや日本プロ野球で活躍した彼のキャリアは、多くのファンに感動と興奮を与えました。数々の記録やタイトル、そして、彼を取り巻く様々なエピソードは、これからも語り継がれることでしょう。彼の野球人生は、困難を乗り越えながら、常に前を向いて挑戦し続けた証です。

もう一度検索