ヤディル・ドレイク

ヤディル・ドレイク・ドミンゲス：キューバから世界へ羽ばたく外野手

ヤディル・ドレイク・ドミンゲス。1990年4月12日、キューバのマタンサス州マタンサス生まれ。メキシカンリーグ、ユカタン・ライオンズに所属する右投右打の外野手である。

キューバでのキャリアとメキシコでの新たな一歩

ドレイクはキューバ国内リーグ、セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルでココドゥリロス・デ・マタンサスに所属し、頭角を現した。しかし、2011年、彼はメキシコへ亡命。新たな一歩を踏み出し、メキシコ国籍を取得した。この決断が、彼の野球人生を大きく変える転換点となった。

メジャーリーグへの挑戦と日本ハム時代

2014年、ドレイクはロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、念願のプロ入りを果たす。傘下チームを渡り歩きながら経験を積み、2015年には3チームで120試合に出場。打率.281、3本塁打、38打点を記録した。同年、メキシコ代表として第1回WBSCプレミア12に出場。日本戦では前田健太投手から安打を放つ活躍を見せた。

2016年にはメジャースプリングトレーニングに招待されたものの、開幕は傘下AA級チームで迎えることとなり、同年5月には解雇された。その後、2017年6月、北海道日本ハムファイターズへ加入。7月3日、埼玉西武ライオンズ戦で日本プロ野球デビューを果たした。日本ハムでは持ち前の長打力と堅実な守備で存在感を示したが、同年オフに退団。

メキシカンリーグでの活躍と国際舞台での戦い

日本ハム退団後、ドレイクはメキシカンリーグのドゥランゴ・ジェネラルズと契約。その後モンテレイ・サルタンズに移籍し、2020年はリーグの中止によりプレーできなかったものの、翌年にはユカタン・ライオンズで活躍を続けた。

選手としての魅力

ドレイクの最大の魅力は、長打力と正確な打撃、そして安定した守備にある。コースに逆らわず、しなやかにバットを振る打撃技術は、多くの投手にとって脅威となるだろう。また、同じくキューバ出身でメジャーリーグで活躍したヤシエル・プイグやアレックス・ゲレーロらとの親交もあり、彼らの助言を受けて日本球界入りを決意したというエピソードも興味深い。

国際舞台での活躍

ドレイクは、2015年のWBSCプレミア12でメキシコ代表として活躍し、その高い実力を世界に示した。さらに2023年にはワールド・ベースボール・クラシックでキューバ代表として出場、母国を代表する選手として国際舞台で活躍を続ける。

まとめ

キューバからメキシコ、そして日本、そして再びメキシカンリーグと、様々な国でプレーしてきたドレイク。彼の野球人生は、困難を乗り越え、常に前向きにチャレンジを続ける姿そのものだ。彼の今後の活躍にも注目したい。

詳細情報

年度別打撃成績
WBSCプレミア12での打撃成績
WBCでの打撃成績
NPB初記録
代表歴
背番号

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