アレーナ・フォンチ・ノヴァ

アレーナ・フォンチ・ノヴァ

アレーナ・フォンチ・ノヴァ（Arena Fonte Nova）は、ブラジルのバイーア州サルヴァドールに立地するサッカースタジアムです。このスタジアムは、旧スタジアムであるEstádio Octávio Mangabeiraの跡地に、新たに設計されて建設されました。2010年に取り壊しが行われ、2013年に正式に完成しました。

前身のスタジアムと事故

旧フォンチ・ノヴァスタジアムは、かつてECバイーアのホームグラウンドとして知られていましたが、2007年11月に起きた悲劇的な事故により、その運命が大きく変わりました。この事故では、サポーターが喜びのあまりピッチに乱入し、観客席が崩落するという恐ろしい事態が発生しました。その結果、7名が命を失い、300名以上の負傷者を出しました。この事件は、スタジアムの老朽化が原因であり、ブラジル国内で行われた構造調査によってその危険性が指摘されたこともありました。

この事故を契機に、スタジアムは閉鎖され、2010年には完全に取り壊されることとなりました。

新スタジアムの設計と特徴

アレーナ・フォンチ・ノヴァは、現代的で先進的な設計が特徴です。特に、ドイツのブンデスリーガチーム、ハノーファー96のAWDアレーナを参考にしたデザインが採用されています。スタジアムは、サッカーの博物館やコンベンションセンター、レストランなども併設され、訪れる人々にとって多彩な体験を提供する場となっています。

主要国際大会の開催

このスタジアムは、国際的なサッカー大会の開催地としても知られています。特に、2013年のコンフェデレーションズカップや、2014年のFIFAワールドカップの一部の試合が行われました。これにより、アレーナ・フォンチ・ノヴァは、地域のサッカー文化の象徴となり、サルヴァドールの重要なスポーツ施設としての地位を確立しました。

まとめ

アレーナ・フォンチ・ノヴァは、サルヴァドールのスポーツ界における新たな象徴的存在です。旧スタジアムからの悲しい記憶を乗り越え、現代的なデザインと多機能性を兼ね備えたこの施設は、今後も多くのサポーターに愛され続けることでしょう。

もう一度検索