アローバース

アローバース（Arrowverse）について

アローバース（Arrowverse）は、The CWで放送されるテレビシリーズを中心に構築されたDCコミックス原作のシェアード・ユニバースです。このユニバースは、無数の並行世界を含むマルチバースの設定を基にしており、アローバースに属する作品同士の繋がりが特徴的です。そのため、一部の登場人物やストーリーラインは、アローバース外の作品とも交差することがあります。

呼称の由来

「アローバース」という名前は、2012年に放送が開始された『ARROW/アロー』に由来しています。2012年当時、映画においてはスーパーヒーローの実写化が多く存在したものの、テレビではほとんど成功していませんでした。しかし、『ARROW/アロー』の成功により、その後『THE FLASH/フラッシュ』や『レジェンド・オブ・トゥモロー』など、多くのスーパーヒーロー作品が生まれるきっかけとなりました。2015年頃から、これらの作品群を指して「アローバース」という呼称が広まりました。2019年に『ARROW/アロー』が終了した際には、フランチャイズの名がどうなるか議論が交わされましたが、視聴者や関係者から「アローバース」という名称は保持されることが支持されました。

製作の制限とキャラクターの変更

アローバースにおいては、DCコミックスの著作物の使用に際して制限がかかる場合がありました。例えば、2014年頃には『スーサイド・スクワッド』が登場し、キャラクターの扱いが好評を博していたものの、映画化の際に使用が制限されたため、アローバース内での使用が困難になりました。このような制限は『ARROW/アロー』のデスストローク（スレイド・ウィルソン）にも影響を及ぼし、シーズン3からの登場回数が減少した経緯があります。

クロスオーバーの実現

アローバースでは、各作品の登場人物が交わるクロスオーバーイベントが毎年冬に展開されています。これらのイベントでは、例えば『クライシス・オン・インフィニット・アース』のように、複数の番組が集結し、壮大な物語を創出します。その中で、アローバースとDCエクステンデッド・ユニバースのキャラクターの共演も実現し、視聴者に大きな衝撃を与えました。

主要作品の紹介

アローバースには、多数の実写テレビシリーズが存在しています。

• - ARROW/アロー \- アローバースの第1作で、主にグリーンアローを扱った作品。シリーズが進むにつれて、超能力や魔法の要素も取り入れられました。
• - THE FLASH/フラッシュ \- 超高速のヒーロー、フラッシュの活躍を描いた作品。シーズン2でマルチバースの存在を明確にし、他作品とのクロスオーバーの道を開きました。
• - SUPERGIRL/スーパーガール|SUPERGIRL_スーパーガール \- 当初は別の放送局で放送されていたが、その後アローバースに取り込まれ、他のヒーローたちとのクロスオーバーが実現しました。
• - レジェンド・オブ・トゥモロー \- 『ARROW/アロー』や『THE FLASH/フラッシュ』の脇役から形成されたオリジナルチームによる冒険を描くスピンオフです。
• - BATWOMAN/バットウーマン \- 2019年から放送が始まった新たなシリーズで、ヒロインのケイト・ケインの姿が描かれます。

それぞれの作品は独自のストーリーを持ちながらも、クロスオーバーイベントに参加することで、フィクションの中での連続性を持たせています。

結び

アローバースは、DCコミックスのヒーローたちが交わることで、観る者に新しい体験を提供し続けており、今後も新たな作品が生まれることが期待されています。視聴者は、好きなキャラクターや物語を追うことができるだけでなく、他の作品との接点を通じて、より深い理解と楽しみを得ることができます。

もう一度検索