アンコール (エミネムのアルバム)

『アンコール』（Encore）は、2004年11月12日に発売されたエミネムの4枚目のスタジオ・アルバムです。約2年ぶりのアルバムであり、1stシングルとして『Just Lose It』がリリースされました。

全世界で400万枚以上、日本国内でも40万枚を越えるセールスを記録し、ジョージ・ウォーカー・ブッシュやマイケル・ジャクソンに対する風刺的な楽曲も収録されています。

本作は、前作『ザ・エミネム・ショウ』のアンコールという位置づけで制作されました。エミネムは、収録曲すべてにおいて前作を超えるクオリティを目指し、それを自覚するまで苦労したと語っています。

収録曲は以下の通りです。

1. カーテンズ・アップ (Curtains Up)
2. イーヴル・デイーズ (Evil Deeds)
3. ネヴァー・イナフ (Never Enough) (featuring 50 Cent and Nate Dogg)
4. イエロー・ブリック・ロード (Yellow Brick Road)
5. ライク・トイ・ソルジャーズ (Like Toy Soldiers) - マルティカの楽曲「トイ・ソルジャー」をサンプリング
6. モッシュ (Mosh) - 2004年アメリカ大統領選挙を前に、ジョージ・ウォーカー・ブッシュを批判する意図で発表
7. プーク (Puke) - 嘔吐の音で始まる楽曲
8. マイ・ファースト・シングル (My 1st Single)
9. ポール (スキット) (Paul (skit))
10. レイン・マン (Rain Man)
11. ビッグ・ウィーニー (Big Weenie)
12. エム・コールズ・ポール (スキット) (Em Calls Paul (skit)) - エミネムの下痢の音が含まれるスキット
13. ジャスト・ルーズ・イット (Just Lose It) - 先行シングル。マイケル・ジャクソンの整形疑惑や児童虐待疑惑を揶揄する内容のPVが物議を醸し、ジャクソン側がPVの放送差し止めを要求。BETが放送を停止
14. アス・ライク・ザット (Ass Like That)
15. スペンド・サム・タイム (Spend Some Time) (featuring 50 Cent, Obie Trice, and Stat Quo)
16. モッキンバード (Mockingbird)
17. クレイジー・イン・ラヴ (Crazy in Love)
18. ワン・ショット・2・ショット (One Shot 2 Shot) (featuring D12)
19. ファイナル・ソウト（スキット） (Final Thought (skit))
20. アンコール/カーテンズ・ダウン (Encore/Curtains Down) (featuring Dr.Dre and 50 Cent)

ボーナスCDには以下の楽曲が収録されています。

1. ウィー・アズ・アメリカンズ (We As Americans)
2. ラヴ・ユー・モア (Love You More)
3. リッキー・ティッキー・トック (Ricky Ticky Toc)

『アンコール』は、エミネムの創造性と社会に対する鋭い視点が反映された作品であり、賛否両論を巻き起こしました。しかし、その話題性と音楽的な完成度の高さから、彼の代表作の一つとして評価されています。

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