マルティカ

マルティカ（Martika）

マルティカは、アメリカ合衆国の歌手であり女優で、本名はマルタ・マレーロ（Marta Marrero）です。1969年5月18日にカリフォルニア州で生まれ、キューバ人の両親を持つ彼女は、幼少期から子役として活動を始めました。1987年には、マルティカ&ザ・ウィ・アーズという名義でシングル「ウィ・アー・ミュージック」を日本限定で発表し、翌年にはCBSレコードと正式に契約を結びます。

1988年にはアルバム『誘惑のマルティカ』をリリースし、グローバルな音楽シーンでのスタートを切りました。このデビュー作から「ときめき・ヴァージン・ラヴ」というシングルが全米シングルチャートで最高18位を記録。この年は女性ティーンエイジャーを中心に人気を獲得し、彼女のキャリアの始まりを感じさせました。さらに翌1989年、シングル「トイ・ソルジャー」が1位を獲得し、彼女の代表作となります。この曲の影響で、日本では日本語バージョンもリリースされるなど、大きな人気を集めることになります。

また、同年にはキャロル・キングのカバー「空が落ちてくる（I Feel The Earth Move）」も25位を記録し、マルティカの音楽的な範囲が広がったことが伺えます。しかし、1991年にはプリンスとの共作によるアルバム『マルティカズ・キッチン』をリリースするも、音楽業界でのヒットには恵まれず、次第に目立った活動が少なくなっていきました。

活動のピークを過ぎた後の2003年、マルティカはバンド「Oppera」を結成しました。このバンドでは新たな音楽スタイルに挑戦することとなります。2004年には、エミネムによって「トイ・ソルジャー」がサンプリングされた「ライク・トイ・ソルジャーズ」がリリースされ、これが再び彼女に注目を集めるきっかけとなりました。音楽シーンでの再浮上は嬉しい驚きでした。

彼女のディスコグラフィには、1988年のアルバム『誘惑のマルティカ』を筆頭に、1991年の『マルティカズ・キッチン』や、2004年、2005年のOppera名義による作品が含まれます。また、いくつかのシングルやEP、コンピレーションアルバムもリリースされており、彼女の音楽が多様に展開していることが評価されています。

彼女の代表的なシングルには「ときめき・ヴァージン・ラヴ」「トイ・ソルジャー」「空が落ちてくる」などがあります。マルティカは、ティファニーやデビー・ギブソンと同時期にの女性アーティストとして注目され、80年代から90年代にかけて多くのファンに支持されました。

持ち歌として後世に影響を与えた「トイ・ソルジャー」は、日本でも多くのカバーがなされ、特に希良梨が日本語の歌詞でカバーしたバージョンが印象的です。マルティカは彼女の音楽的キャリアを通じて、多くのリスナーに感動を与え続けています。彼女の最新作は2005年発売のアルバム『Oppera』で、これからの活動にも期待が寄せられています。

もう一度検索