アンゴル＝モア

吉崎観音の漫画『ケロロ軍曹』に登場する人気キャラクター、アンゴル＝モア。彼女は、ケロン星と同盟関係にある惑星断罪の種族・アンゴル族の少女です。地球を破壊する使命を背負って地球にやってきましたが、様々な出来事を経て、現在はケロロ小隊のオペレーターとして、小隊をサポートする役割を担っています。

キャラクターの由来

彼女の名前は、ノストラダムスの予言集に登場する「アンゴルモアの大王」に由来します。作中では、当初、1999年に地球を滅ぼすとされた「恐怖の大王」と同一視されていましたが、後に解釈が変更され、彼女自身ではなく、彼女が破壊するはずだった廃星が「恐怖の大王」として描かれています。

地球での経緯

地球に初めて降り立った際、彼女は地球暦で2000歳という年齢でした。当初は、使命に従い地球を破壊しようとしましたが、夏美や冬樹、ケロロらの説得により、地球破壊活動を一時休止。その後、ケロロのお世話をするという名目で、ケロロ小隊のオペレーターとして働くことになります。

原作とアニメでは、地球に降り立った時期に数年のずれがあります。アニメでは、このずれは、彼女が予定よりも早く地球に到着してしまったため、衛星軌道上で数年眠って過ごしたという設定で説明されています。

ケロロ小隊のオペレーターとして活動する中で、彼女は予言を成就できないストレスから、性格が変貌し、地球を破壊しようとすることもありました。しかし、クルルの機転により、彼女は地球を救うために復活し、同時に衝動も解消されました。

外見と服装

身長155cmの彼女は、普段は金髪のギャル風女子高生の姿で登場します。これは、彼女が地球に来た時に最初に見かけた女子高生・天王寺麻美の姿をコピーしたものです。本来の姿は、色白で白い髪のショートヘアです。また、科学特捜隊やウルトラ警備隊の隊章の形をしたピン留めをしています。

彼女はいつも、緑に黄色の星がついたリストバンドを身に着けています。これはケロロから貰ったもので、普段は右手に装着していますが、左手に付けているエピソードも存在します。

アニメでは、コスプレや水着以外の服装は基本的に1着のみで、一年を通して衣替えをしません。普段の姿は、アニメが進むにつれて変化しており、初期は白いブラウスにベージュのベスト、ルーズソックスというスタイルでしたが、後にセーラー服や紺色のベストに赤いネクタイ、紺のハイソックスというスタイルに変化しています。

性格

彼女は、擬態の元になった天王寺麻美とは異なり、素直で純粋無垢な性格です。しかし、あまりにも素直すぎるため、天然ボケな一面も持ち合わせています。また、素行や態度が悪い人間を見た時には、真剣に呆れたり激怒することもあります。自分以外の誰かが地球を破壊しようとすると、ひどく動揺し怯えます。

能力と戦闘力

アンゴル族の究極奥義「黙示録撃（ハルマゲドン）」によって、惑星を破壊することができます。ハルマゲドンは力加減を調整可能で、惑星破壊の他にも、隕石を落とすこともできます。

彼女は、宇宙空間でも活動可能で、擬態解除時には寒さや水圧にも耐えられます。また、ルシファースピアに乗って空を飛ぶこともできます。

弱点はアンゴルストーンで、これがあると活動を封じられてしまいます。また、神経系・変身系の兵器全般に弱く、先制の一撃を受けて戦闘不能に陥ることも珍しくありません。

人間関係

ケロロに対しては「おじさま」と呼んで慕い、普段は彼のお世話をしています。ケロロのことが好きで、基本的な行動はすべて彼中心です。また、眠る時はケロロの人形を抱いて眠ります。

夏美のことも慕っており、タママに対しては常に対等な関係で接していますが、タママはモアに嫉妬しており、常に突き放すような態度で接しています。

クルルに対しては、その優れた頭脳とねじくれた性格に常に不思議がることがあり、クルルはその純粋さを苦手としています。しかし、クルルはモアに対して特別な感情を持っており、彼女を助けるために行動することもあります。

まとめ

アンゴル＝モアは、『ケロロ軍曹』に欠かせない魅力的なキャラクターです。彼女の可愛らしい外見や純粋な性格、そして強力な能力は、多くのファンを魅了し続けています。

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