アンサロン大陸

アンサロン大陸

アンサロン大陸は、ファンタジー小説『ドラゴンランス』シリーズの主要な舞台となる架空の大陸です。惑星クリン（Krynn）とも呼ばれる世界に位置し、物語の中心として重要な役割を果たしています。

地理

アンサロン大陸はクリンの南半球に位置し、温暖な北部と寒冷な南部に分かれています。北部にはアバナシニア、ソラムニアといった人間の都市が集中しており、文明の中心地となっています。一方、南部にはクォリネスティやシルヴァネスティといったエルフの王国、トルバルディンなどのドワーフの王国が存在し、多様な種族が共存しています。

大陸の広さは、J・R・R・トールキンの『指輪物語』に登場する中つ国とほぼ同等とされ、ヨーロッパ大陸に匹敵する広大な面積を有しています。

主要地域

アバナシニア: 大陸南西部の半島であり、ソラムニアとは海峡で隔てられています。多様な種族が住み、景観に富んだ地域です。『ドラゴンランス』の主要人物たちの出身地であり、比較的安全なため、戦乱を逃れてきた人々の避難場所にもなっています。
ソラムニア: 大陸北西部の大部分を占める最大の国家。ソラムニア騎士団の本拠地があり、騎士道精神を重んじる文化が根付いています。
クォリネスティ: アバナシニアの南に位置するエルフの王国。シルヴァネスティと袂を分かったエルフたちが築きました。
シルヴァネスティ: 大陸南東部にあるエルフの王国。ドラゴン・オーブの影響で悪夢の森と化しましたが、一時的に復興しました。
グッドランド: 大陸南西部に突き出た半島で、ケンダー族が多く居住するケンダー郷があります。
鮮血海: 大陸北東部に面した海で、ミノタウロスの主要な居住地となっています。中心部の渦潮が海底の赤土を巻き上げ、海を赤く染めていることが名前の由来です。
アイスリーチ: 大陸最南端の地。双子の白龍が支配する極寒の地で、サノイと呼ばれる人間やドラコニアンが住んでいます。

その他の地域と都市

アンカタヴァカ
闇の森
ヘイブン
ゲイトウェイ
パックス・タルカス
ケ=シュ
シャルシー
光の城塞
ヘッジメイズ
ソレース
タルシス
ザク・ツァロス
イスタル

歴史

アンサロン大陸の歴史は、神々の時代から始まり、数々の戦争や大変動を経て現在に至ります。特に、神官王によるイスタル帝国の繁栄と崩壊、そしてドラゴンランス戦争は、大陸の歴史を大きく左右する出来事でした。

ドラゴンランスの物語

『ドラゴンランス』の物語は、アンサロン大陸の中西部、アバナシニア平原から始まりました。物語は大陸全土に広がり、時代を超えて展開していきます。英雄たちの活躍、種族間の争い、そして神々の思惑が複雑に絡み合い、壮大な物語が繰り広げられます。

アンサロン大陸は、多様な文化、種族、そして歴史が織りなす、魅力的なファンタジー世界です。

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