アンサンブルスタジオ

アンサンブルスタジオは、アメリカ合衆国テキサス州ダラスにかつて存在したゲーム開発会社です。1995年にトニー・グッドマンと彼の兄弟リック・グッドマン、そしてブルース・シェリー、ブライアン・サリバンという創業メンバーによって設立されました。

設立からわずか二年後の1997年には、彼らの最初の作品である『エイジ オブ エンパイア』を市場に送り出しました。このゲームは、その後のスタジオの代名詞となる人気リアルタイムストラテジー（RTS）シリーズの基礎を築きました。

2001年5月、アンサンブルスタジオはマイクロソフトによって買収され、その傘下に入りました。これにより、さらに大規模なリソースを得てゲーム開発を続けることになります。

彼らが手がけた製品の中で最も有名なのは、やはり『エイジ オブ エンパイア』シリーズでしょう。初代『エイジ オブ エンパイア』から始まり、その拡張版『ライズ オブ ローマ』、そして絶大な人気を博した『エイジ オブ エンパイアII: エイジ オブ キングス』とその拡張版『覇者たちの光陰』などが含まれます。また、『エイジ オブ エンパイアII』で使用された「ジーニーエンジン」は、『スター・ウォーズ ギャラクティック・バトルグラウンド』の開発にも利用されました。

神話をテーマにしたRTSとして『エイジ オブ ミソロジー』とその拡張版『アトランティスの巨神たち』も開発しました。2005年10月18日に北米でリリースされた『エイジ オブ エンパイアIII』は、シリーズ最速の売上を記録し、2006年2月1日までに300万本を超える販売数を達成しました。この作品の拡張パックである『ザ ウォーチーフ』では、新たなゲームプレイ要素やシングルプレイキャンペーン、そして3つの異なる原住民文明が追加されました。

RTSジャンル以外では、バンジースタジオと共同で『Halo Wars』を開発しました。これは、人気SFシリーズ『Halo』の世界観を舞台としたXbox 360向けタイトルです。

アンサンブルスタジオの特徴的な文化として、製品のテスト方法が知られています。開発中のゲームをより良くするため、会社に所属する全員が、自身の職務に関わらず、週に一度は現在開発している作品を実際にプレイすることが義務付けられていました。

残念ながら、アンサンブルスタジオは2009年1月に閉鎖されることとなりました。しかし、創設者の一人であるトニー・グッドマンはすぐに新たなゲーム開発会社ロボット・エンターテイメントを設立し、アンサンブルスタジオの多くの元従業員を受け入れました。ロボット・エンターテイメントは、アンサンブルスタジオが最後に手がけた『Halo Wars』のサポートも引き継いで行いました。

主要製品一覧：
『エイジ オブ エンパイア』シリーズ
『エイジ オブ エンパイア』 (Age of Empires)
拡張版：『エイジ オブ エンパイア: ライズ オブ ローマ』 (Age of Empires: The Rise of Rome)
『エイジ オブ エンパイアII: エイジ オブ キングス』 (Age of Empires II: The Age of Kings)
拡張版：『エイジ オブ エンパイアII: 覇者たちの光陰』 (Age of Empires II: The Conquerors)
『エイジ オブ ミソロジー』 (Age of Mythology)
拡張版：『エイジ オブ ミソロジー: アトランティスの巨神たち』 (Age of Mythology: The Titans)
『エイジ オブ エンパイアIII』 (Age of Empires III)
拡張版：『エイジ オブ エンパイアIII: ザ ウォーチーフ』 (Age of Empires III: The Warchiefs)
『Halo Wars』

アンサンブルスタジオは、リアルタイムストラテジーゲームの歴史に大きな足跡を残したスタジオであり、その革新的な作品群は多くのプレイヤーに愛され続けています。

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