アンジ・アレーナ

アンジ・アレーナ：歴史と再建

アンジ・アレーナは、かつてハザール・スタジアムと呼ばれ、ロシア・ダゲスタン共和国の都市、カスピースクに位置するスタジアムです。以前はロシア・プレミアリーグに所属していたFCアンジ・マハチカラが、2022年までホームスタジアムとして使用していました。

ハザール・スタジアム時代

2001年、ハザール・スタジアムはマハチカラに隣接するカスピースクで建設が開始され、2003年7月22日にオープンしました。こけら落としとなったFCクバン・クラスノダールとの試合では、アンジ・マハチカラが1-0で勝利を収めました。

しかし、スタジアムには囲いがなかったため、カスピ海からの強風が吹き込みやすく、チームのプレースタイルに影響を与えるという問題がありました。また、マハチカラではなくカスピースクに建設されたことも、集客数の伸び悩みにつながりました。これらの理由から、アンジは2006年にマハチカラ中心部にあるディナモ・スタジアムへ移転しました。

アンジ・アレーナへの再建

2011年1月、アンジが実業家のスレイマン・ケリモフに買収されたことを機に、ハザール・スタジアムは大規模な改修を受けることになりました。4万人から5万人を収容できるスタジアムが建設されるまでの間、一時的に使用されるスタジアムとして再建されることになり、名称もアンジ・アレーナへと変更されました。

当初、改修は2012年春に完了する予定でしたが、2ヶ月遅れることが発表されました。再建後のスタジアムはUEFAの要件を満たすように設計され、スタンドはアンジのチームカラーである黄色と緑で統一されました。また、スタジアム周辺には噴水や散策路が整備され、2,500台を収容できる駐車場も設けられました。

2012年12月12日には、サポーターや学生を招いてスタンドのテストが行われ、2013年3月1日にはロシアサッカー連合からスタジアムとして正式に認定されました。そして、同年3月17日に行われたロシア・プレミアリーグ第21節、クリリヤ・ソヴェトフ・サマーラ戦（1-1）で、アンジ・アレーナとして新たなスタートを切りました。

関連情報

ディナモ・スタジアム
FCアンジ・マハチカラ公式サイト

もう一度検索