アンソニー・バスケス

アンソニー・ラッセル・バスケス：波瀾万丈な野球人生を歩む左腕投手

アンソニー・ラッセル・バスケス（Anthony Russell Vasquez）は、1986年9月19日生まれ、アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオ出身のプロ野球選手です。左投左打の投手として、MLB、マイナーリーグ、そしてメキシカンリーグで活躍してきました。

プロ入り前

2005年のMLBドラフトでロサンゼルス・エンゼルスから指名を受けるも、大学進学を選択。テキサスA&M大学で1年間プレーした後、南カリフォルニア大学へ転校しました。

シアトル・マリナーズ時代

2009年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズから指名されプロ入り。ルーキー級から着実にステップアップし、2011年にはAAA級まで昇格しました。同年8月には、マイケル・ピネダのイニング調整のため、6人目の先発投手としてメジャーデビューを果たします。クリーブランド・インディアンス戦で初勝利を挙げるも、その後は6連敗。防御率8.90と苦しい結果に終わり、11月には40人ロースターから外れました。

苦難の時期

2012年はAAA級でプレーしましたが、肩の故障でシーズンを棒に振ります。さらに同年11月には脳の血管が破裂し、緊急手術を受けるというアクシデントに見舞われました。2013年にA級で復帰し、AA級まで昇格しますが、かつての輝きを取り戻すまでには至りませんでした。

その後

2014年以降は、ボルチモア・オリオールズ、フィラデルフィア・フィリーズ、デトロイト・タイガース、アリゾナ・ダイヤモンドバックスと、様々な球団の傘下でプレー。メジャー昇格を目指しましたが、なかなかチャンスを掴めませんでした。2018年からはメキシカンリーグでもプレーし、2021年にはグアダラハラ・マリアッチスに移籍しました。

投球スタイル

バスケスは、典型的な左の軟投派投手です。平均136km/hの速球を中心に、カーブ、チェンジアップを織り交ぜて打者を打ち取ります。緩急をつけた投球で、打者のタイミングを狂わせるのが持ち味です。

選手としての特徴

アンソニー・バスケスは、MLBでの成功を夢見て、常に前向きに努力を続ける選手です。度重なる故障や手術を乗り越え、マイナーリーグやメキシカンリーグで地道にプレーする姿は、多くの人々に感動を与えています。彼の野球人生は、決して平坦ではありませんでしたが、その不屈の精神は、多くの人々に勇気を与えています。

詳細情報

背番号：59（2011年）
代表歴：2015 WBSCプレミア12 アメリカ合衆国代表

外部リンク

MLB.com
ESPN
Baseball-Reference
Fangraphs
The Baseball Cube
Baseball-Reference (Register)

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