アリゾナ・ダイヤモンドバックス

アリゾナ・ダイヤモンドバックス（Arizona Diamondbacks）は、メジャーリーグベースボール（MLB）のナショナルリーグ西地区に所属するプロ野球チームです。本拠地はアリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドです。チーム名は、アリゾナ州の自然に生息するダイヤガラガラヘビ（ヒシモンガラガラヘビとも呼ばれる）に由来しており、野球のフィールドを象徴する「ダイヤモンド」との関連性も示されています。チーム名が長いため、「D-Backs」と略されることがよくあります。また、ヘビを表す「Snakes」という愛称も親しまれています。

ユニフォームのデザインに関しては、愛称の「Diamondbacks」が一度も一列で表記されたことがなく、初代ユニフォームの際には「Diamond」と「Backs」が二段に分けられました。その後のユニフォームには「Arizona」または「D-Backs」が使用されています。興味深い点として、チームの名前にはヘビが含まれていますが、マスコットキャラクターには「バクスター・ザ・ボブキャット」を起用しており、ヘビとは異なる動物をモチーフにした点が特徴的です。

球団の歴史

1990年代

アリゾナ・ダイヤモンドバックスは1998年に設立され、MLBのエクスパンション（球団拡張）による新チームの一つです。初年度は65勝97敗と厳しい結果に終わりましたが、同年末にランディ・ジョンソンという名投手を獲得し、再起に向けた大きな一歩を踏み出しました。1999年にはプレーオフに初出場し、ニューヨーク・メッツとのディビジョンシリーズでは敗退を喫しました。

2000年代

2001年にはジョンソンとカート・シリングの活躍により、ワールドシリーズでニューヨーク・ヤンキースを下し、チームの創立わずか4年での優勝を成し遂げました。このシリーズでは、ジョンソンとシリングが同時にMVPを受賞するという快挙もありました。2002年は地区優勝の後、2003年は両投手が怪我により苦しいシーズンを強いられましたが、ブランドン・ウェブの台頭によりチームは若返りを図ることができました。

2006年にはチームカラーを赤に変更し、ユニフォームデザインも一新しました。2007年には期待されていなかった若手選手たちがステップアップし、5年ぶりの地区優勝を果たしましたが、2009年は地区最下位に終わりました。

2010年代

2010年から2011年にかけては、再び地区最下位で苦しむ時期がありましたが、2011年には地区優勝を果たしました。この年、斎藤隆がチームに加わり、日本人選手としての活躍が期待されました。2012年もメンバーのトレードを行い、チームを再構築する試みがありました。2013年にはポール・ゴールドシュミットが最優秀打者として活躍しましたが、2014年は怪我人が続出し、地区最下位に転落。オフには大型契約を結び、新たな選手の獲得に動きました。

2016年にも選手の補強を行いながら苦しんでいましたが、2017年には93勝を挙げポストシーズンに進出しました。2018年には物議を醸す契約があったり、2019年には日本の球団との提携も結ばれ、新たな挑戦が始まりました。シーズン中に複数のMLB記録が樹立されました。

2020年代

2021年、ダイヤモンドバックスは開幕戦で各選手が本塁打を放ち、1イニング4本のMLB記録を樹立しましたが、苦しいシーズンが続きました。2022年には若手選手が台頭し、ポストシーズン進出を目指しましたが、4位に沈んでしまいました。しかし、2023年にはチームの再建に成功し、ポストシーズン進出が叶いました。ワイルドカードではブルワーズを下し、さらにディビジョンシリーズでも勝利を収めましたが、ワールドシリーズではレンジャーズに敗退しました。

選手名鑑

現役選手や監督、コーチを含むアリゾナ・ダイヤモンドバックスの情報も注目されており、有名な選手や殿堂入りした選手も多く在籍しています。これからの成長が期待されるチームです。

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