アンダルシーア社会党

アンダルシーア社会党（Partido Socialista de Andalucía, PSA）

アンダルシーア社会党（PSA）は、スペインのアンダルシーア地域において、アンダルシーア・ナショナリズムを掲げていた政治団体です。この政党は2001年にアンダルシーア主義党（PA）から分かれて設立され、初代党首はヘレス・デ・ラ・フロンテーラの市長だったペドロ・パチェーコが務めました。PSAは活動を通じて地域の政治において独自の地位を築くことを目指しました。

PSAは設立後、すぐに選挙活動を始め、2003年の自治体選挙では約59,000票を得て、アンダルシーア全域で55議席を確保するという成功を収めました。しかし、2004年3月に実施された自治州選挙では、42,000票を超える支持を得るも第6党として議席獲得には至りませんでした。その後の2004年の欧州議会選挙では、選挙連合「諸民族のヨーロッパ」に参加し、1議席を得ることに成功しました。この選挙連合にはカタルーニャの共和主義左翼（ERC）やバスク連帯（EA）など、他のナショナリスト政党も参加していました。

さらに、2007年の自治体選挙でも約50,000票を獲得し、議席数は60を超える結果となりました。その結果、PSAは政治的影響力を一層強化しました。同年11月には、PSAとPAが再び協力することを決定し、選挙のためにアンダルシーア主義同盟を結成。選挙に臨みましたが、残念ながら議席を獲得することはできず、PAは5議席を失う結果に終わりました。

2008年11月に行われた第3回PSA党大会では、党の書記長を務めていたペドロ・パチェーコが辞任を表明し、新たにホセ・アントーニオ・ピノが党の代表に就任しました。この大会において、党の指導体制が集団制に移行し、新たな指導方針が決定されました。

続く2009年の欧州議会選挙では、単独候補として立候補しましたが、アンダルシーア・ナショナリスト・ブロックやアンダルシーア集中などの支持を受けつつも、議席獲得にはいたりませんでした。それでも、アンダルシーア州では約9,649票を獲得し、全体で13,933票を超える結果を残しました。特にカディス県では、他の地域に比べて多くの支持を受け、0.85%の得票率を示しました。

2011年5月には臨時の党大会を開催し、PSAは再びアンダルシーア主義党（PA）に合流することを決定しました。この合併後、PSAの設立を推進していたペドロ・パチェーコは、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラでの自治体選挙や2012年の自治州選挙に向けて独立した新党（アンダルシーア・プラットフォーム＝市民フォーラム）を立ち上げました。

PSAの活動は、アンダルシーアの政治と国民の意識に一定の影響を与えましたが、最終的には他党との合併により、独自の存在としては消えていきました。アンダルシーア主義に基づく政治的表現の一環として、この党は記憶されることとなります。

関連項目

• - アンダルシーア主義党

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