アンディ・ラローシュ

アンドリュー・ラローシュ：野球一家に生まれた内野手

アンドリュー・クリスチャン・ラローシュ（Andrew Christian LaRoche）は、1983年9月13日生まれ、アメリカ合衆国カンザス州出身の元プロ野球選手です。ポジションは内野手で、右投右打でした。

プロ入り前

父は1970年代にカリフォルニア・エンゼルスでクローザーを務めたデーブ・ラローシュ。兄のアダム・ラローシュもプロ野球選手で、後にピッツバーグ・パイレーツでチームメイトになっています。

2002年のMLBドラフトでサンディエゴ・パドレスから指名を受けましたが、入団せず。翌2003年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースから指名され、プロ入りを果たしました。

ドジャース時代

2005年にはオールスター・フューチャーズゲームに米国選抜として選出。シーズン終了後には、ドジャース傘下の最優秀マイナー選手に選ばれるなど、若手有望株として注目を集めました。

2007年にはベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングでドジャース傘下トップの評価を受け、メジャー昇格の期待が高まりましたが、スプリングトレーニングでの不調によりAAA級ラスベガスで開幕を迎えます。しかし、5月にはメジャー昇格を果たしました。

パイレーツ時代

2008年7月、大型トレードで兄アダムの所属するピッツバーグ・パイレーツへ移籍。兄弟揃っての出場は8月となりました。この年、打撃コーチのドン・ロングと共に打撃改造に取り組みました。

2009年は150試合に出場。打撃面では目立った成績は残せませんでしたが、守備ではリーグ上位の成績を記録しました。特に、ドジャース戦では打率.483と打ち込みました。

2010年は出場機会が減少し、シーズン途中にDFAとなり、FAとなりました。

その後

オークランド・アスレチックス、クリーブランド・インディアンス、ボストン・レッドソックス、トロント・ブルージェイズと、様々な球団を渡り歩きましたが、メジャーに定着することはできませんでした。

2015年には独立リーグでプレーし、2016年に現役を引退しました。

コーチとして

引退後は、カンザスシティ・ロイヤルズ傘下のマイナー球団で打撃コーチを務めています。2021年にはAAA級オマハ・ストームチェイサーズ、2022年にはA+級クアッドシティズ・リバーバンディッツで指導にあたりました。

プレースタイル

兄譲りの長打力が持ち味で、特にレフト方向への打球に威力がありました。守備では内野の全ポジションをこなしましたが、主に三塁手として起用されました。守備範囲と強肩を兼ね備え、平均レベルの守備力を持っていました。

アンドリュー・ラローシュは、メジャーでの活躍こそ目立ちませんでしたが、野球一家に生まれ、様々な経験を経て、現在はコーチとして若手の育成に力を注いでいます。

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