アントニオ・デイビス

アントニオ・デイビス（Antonio Lee Davis、1968年10月31日 - ）は、カリフォルニア州オークランド出身の元プロバスケットボール選手です。身長206cm、体重111kgの恵まれた体格を生かし、主にパワーフォワードとしてNBAの舞台で活躍しました。

テキサス大学エルパソ校を卒業後、1990年のNBAドラフトでインディアナ・ペイサーズから2巡目45位で指名を受けますが、NBA入りをすぐに決断せず、ヨーロッパのクラブチームで3シーズンを過ごし、経験を積みました。

1993年、フリーエージェントとしてインディアナ・ペイサーズと契約し、念願のNBAデビューを果たします。ペイサーズでは、同じくデイビス姓を持つデール・デイビスと共に、強力なフロントコートコンビ"Davis Brother"として存在感を発揮。主にシックスマンとしてベンチから出場し、チームに勢いをもたらしました。先発出場に匹敵する高額な契約金に見合う活躍を見せ、攻守に渡って貢献する姿は、ファンやコーチ陣から高い評価を得ました。

1999年、アントニオ・デイビスはドラフト5位指名権とのトレードでトロント・ラプターズへ移籍。ペイサーズはこの指名権でジョナサン・ベンダーを獲得しました。ラプターズでは、エースのビンス・カーターを支える中心選手として活躍し、2000-2001シーズンにはオールスターゲームに初選出されるという栄誉に輝きました。また、2002年には世界選手権のアメリカ代表にも選ばれ、国際舞台でもその実力を証明しました。

2003年、デイビスはシカゴ・ブルズにトレードされます。その後、2005年のトレーニングキャンプ直前に、エディ・カリーと共にマイケル・スウィートニー、ティム・トーマス、ジャーメイン・ジャクソンとの大型トレードでニューヨーク・ニックスへ放出されました。

アントニオ・デイビスのプレイスタイルは、何と言っても体を張ったディフェンスが最大の魅力です。闘志溢れるプレーでチームに活力を与えるシックスマンとして、その存在感を発揮しました。アウトサイドシュートは得意ではありませんでしたが、ゴール下での得点力は高く、インサイドでの力強いプレーで得点を量産しました。また、ヨーロッパでのプレー経験が豊富であったことから、国際試合の代表に選出されるなど、国際的な舞台でも活躍しました。

アントニオ・デイビスは、その献身的なプレーとリーダーシップで、所属したチームに多大な貢献を果たした名選手として、ファンの記憶に刻まれています。

外部リンク

NBA.com アントニオ・デイビス （英語）
選手の通算成績と情報 NBA
選手の通算成績と情報 NBA日本
選手の通算成績と情報 Basketball-Reference

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