シカゴ・ブルズ

シカゴ・ブルズ

シカゴ・ブルズは、アメリカ・イリノイ州のシカゴを本拠地とする全米プロバスケットボール協会（NBA）のプロバスケットボールチームです。イースタン・カンファレンスのセントラル・ディビジョンに所属し、チーム名はイリノイ州での畜産業の盛況と他のプロスポーツチームに多い動物名からきています。

歴史

初期の歴史

シカゴにはかつてBAAに属するシカゴ・スタッグズやNBAのシカゴ・パッカーズなどのプロバスケットボールチームが存在しましたが、いずれも短い歴史で終わりました。その中で1966年に設立されたシカゴ・ブルズは、新興チームとして早くからプレイオフに進出しました。しかし、最初の数年間は勝率が5割に達することはありませんでした。初代監督のレッド・カーのもとで、チームは徐々に成長を遂げていきます。

1970年代に入ると、ボブ・ラブやジェリー・スローンといったスター選手を擁し、ディビジョン屈指のチームへと成長しましたが、やがて低迷期が訪れました。引き続きスター選手たちが活躍しましたが、数年間はプレイオフから遠ざかりました。

ジョーダンの時代

1984年、シカゴ・ブルズはNBAドラフトで全体3番目にマイケル・ジョーダンを指名し、チームの運命が大きく変わります。ジョーダンはその圧倒的なスキルで徐々にチームを引っ張る存在となりますが、1980年代には優勝には届かずも、1990年代に入るとフィル・ジャクソンをコーチに迎え、トライアングル・オフェンスを駆使しながら1990年から1993年にかけて三度のリーグ制覇を成し遂げました。

しかし、ジョーダンが父親を亡くして引退した1993年、ブルズはスコッティ・ピッペンやトニー・クーコッチを中心に57勝を上げましたが、プレイオフではニックスに敗れ、その時代の幕を閉じることとなります。1995年、ジョーダンが復帰後、ブルズは再び強豪チームとなり、1996-1998年にかけて3連覇を達成しました。

ジョーダン退団後の低迷期

ジョーダンの引退後、ブルズは再建期に入ります。スコッティ・ピッペンやフィル・ジャクソンの退団が続き、チームの顔であった選手たちが次々とチームを去りました。1999年以降、若い選手たちを起用しながらも成績は低迷し、再建に乗り出すことになります。

ジョン・パクソンGM時代

2003年、ジョン・パクソンがGMに就任し、新たな体制を整えます。新入生を獲得しながらチーム力の強化を目指しました。その中でデリック・ローズを2008年に指名し、非常に有望なスカウトを成功させます。

ローズの時代

ローズはチームを牽引し、今後のチームの中心選手として君臨しますが、故障問題に悩まされ続けます。その後もジミー・バトラーなどの選手が頭角を現し、再びプレーオフに登場することとなりました。2015年にはバトラーの成長もあり、プレーオフに進出しましたが、勝利には届かず、次第に新たな改革が求められます。

低迷期

2017-2018シーズンはロスターの大幅な変更が行われ、チームは再建を目指します。ドラフトでの新たな選手の獲得やトレードによる再編が進む中、シカゴ・ブルズは若き才能を育てることに注力していきます。これからのシーズン、ブルズがどのように成長していくか、また強豪復活の日が訪れるかに期待が寄せられています。

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