アント・ドロブニャク

アント・ドロブニャクは、1968年9月21日生まれ、モンテネグロ出身の元プロサッカー選手、サッカー指導者です。現役時代はフォワードとして活躍しました。

選手時代

FKブドゥチノスト・ポドゴリツァで頭角を現し、レッドスター・ベオグラードへ移籍。1992-93シーズンには22ゴールを挙げ、ユーゴスラビアリーグ得点王に輝きました。1994年からはフランス1部リーグのSCバスティアへ移籍し、長身を生かしたプレーと柔らかな足技で得点を量産。ユーゴスラビア代表にも選出されました。RCランス在籍時の1997-98シーズンには、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。

1998年、フレデリック・アントネッティ監督の誘いを受け、Jリーグのガンバ大阪に加入。パトリック・エムボマの後釜として期待され、同年7月29日のヴェルディ川崎戦でJリーグ初ゴールを記録。18試合で8ゴールとまずまずの成績を残しました。1999年8月8日の横浜F・マリノス戦ではハットトリックを達成しましたが、13試合で4ゴールに終わり、1stステージ終了後に退団しました。

その後はフランスへ戻り、主に2部リーグでプレー。FCマルティーグでは、ガンバ大阪時代の同僚であるクロード・ダンブリーと再びチームメイトになりました。また、内戦後の祖国の分裂により、ユーゴスラビア、セルビア・モンテネグロ、モンテネグロと国籍を変えることになりました。

引退後

2006年には古巣のブドゥチノストでスポーツディレクターに就任。2011年からはブランコ・ブルノヴィッチ監督の下で、モンテネグロ代表のコーチを務めました。

所属クラブ

1986年 - 1990年：FKイェディンストヴォ・ビイェロ・ポリェ
1990年 - 1992年：FKブドゥチノスト・ポドゴリツァ
1992年 - 1994年：レッドスター・ベオグラード
1994年 - 1997年：SCバスティア
1997年 - 1998年：RCランス
1998年 - 1999年：ガンバ大阪
1999年 - 2001年：FCソショー
2001年 - 2002年：FCマルティーグ

代表歴

ユーゴスラビア代表：6試合2得点（1996年-1998年）

個人タイトル

1992-1993：ユーゴスラビア・プルヴァ・リーガ得点王

指導歴

2006年 - 2011年：FKブドゥチノスト・ポドゴリツァ：スポーツディレクター
2011年 - 2015年：モンテネグロ代表：コーチ
* 2021年 - FKコム・ポドゴリツァ

アント・ドロブニャクは、選手としてだけでなく、指導者としてもその才能を発揮し、モンテネグロサッカー界に貢献しています。

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