ブランコ・ブルノヴィッチ

ブランコ・ブルノヴィッチ：ユーゴスラビアとモンテネグロのサッカー史に名を刻むMF

ブランコ・ブルノヴィッチ（Branko Brnović、1967年8月8日 - ）は、モンテネグロ（旧ユーゴスラビア）・ティトグラード出身の元サッカー選手、サッカー指導者。

クラブキャリア

1987年、地元のFKブドゥチノスト・ポドゴリツァでプロデビュー。すぐにレギュラーとして活躍し、その才能を開花させました。
1991年には、国内強豪のパルチザン・ベオグラードへ移籍。ここでも中心選手としてチームを牽引し、リーグ優勝1回、カップ優勝2回に大きく貢献。1992-93シーズンには、キャリアハイとなるリーグ戦6ゴールを記録しました。

1994年、初の海外挑戦としてスペインのRCDエスパニョールへ移籍。しかし、加入初年度は出場機会に恵まれず苦戦。チームはコパ・デル・レイで優勝を飾ったものの、リーグ戦の出場はわずか1試合にとどまりました。3シーズン目から徐々に信頼を掴み、スタメンの座を確保。1998-99シーズンには、リーグ戦全40試合にフル出場を果たし、チームの主力として確固たる地位を築きました。

2000年に現役を引退しましたが、2006年に古巣であるFKコム・ポドゴリツァで1シーズン限定で現役復帰を果たし、再びプレーを披露しました。

代表キャリア

ユーゴスラビア代表としては、27試合に出場し3ゴールを記録。1989年9月20日のギリシャ戦で代表デビューを飾り、その後は定期的に代表に選出。UEFA EURO '92予選にもレギュラーとして出場し、本大会出場権を獲得しましたが、ユーゴスラビア紛争の影響で出場辞退となり、自身初のメジャー大会出場は幻となりました。

1998年のFIFAワールドカップ・フランス大会では、ユーゴスラビア代表メンバーに選出。グループリーグ3試合に出場し、チームの決勝トーナメント進出に貢献しました。

指導者キャリア

2007年3月5日、モンテネグロ代表のアシスタントコーチに就任。2011年9月8日には、ズラトコ・クラニチャール監督の解任を受け、モンテネグロ代表監督に就任しました。

EURO 2012予選では、モンテネグロ代表をプレーオフに導きましたが、チェコ代表に敗れ、本大会出場はなりませんでした。

ブランコ・ブルノヴィッチは、選手としてだけでなく指導者としても、モンテネグロのサッカー界に大きな足跡を残しました。その情熱とリーダーシップは、多くの人々に影響を与え、モンテネグロのサッカーの発展に大きく貢献しました。


代表歴
ユーゴスラビア代表
1998 FIFAワールドカップ (ベスト16)

個人成績
* 国際Aマッチ: 27試合 3得点 (1989年 - 1998年)

もう一度検索