アンドレとウォーリーB.の冒険とは？意味をやさしく解説

『アンドレとウォーリーB.の冒険』

『アンドレとウォーリーB.の冒険』（原題：The Adventures of André and Wally B.）は、1984年にアメリカで公開された短編アニメーション映画です。この作品は、ピクサー・アニメーション・スタジオの前身であるルーカスフィルムのCG部門によって製作されました。当作品に関与した多くのスタッフは後にピクサーに参加しており、そのため本作はピクサーの第1作目の短編作品として位置づけられています。

概要

『アンドレとウォーリーB.の冒険』は、アニメーションの技術が発展し始めた時代における重要な作品です。特に、CG技術を駆使したアニメーションの初期の成功例と言えます。アメリカでは2007年11月6日に、日本では2008年11月7日に発売された「ピクサー・ショート・フィルム＆ピクサー・ストーリー完全保存版」にも収録されています。

あらすじ

物語は、木立の中で昼寝を楽しんでいるアンドレが目を覚ますところから始まります。彼の目の前には、蜂の形をしたウォーリーB.が現れます。アンドレは近づいてくるウォーリーB.から逃げ出そうとしますが、彼の注意を引きながらその場を離れることはなかなか困難です。ウォーリーB.は明るい表情でアンドレを追い回しますが、その追跡劇はユーモラスで楽しいものとなっています。最後にアンドレはウォーリーB.に帽子を投げつけることで、冗談のようにその場を離れることに成功します。

上映情報

本作の初上映は1984年7月25日、ミネアポリスで開催されたSIGGRAPHで行われましたが、その際には一部のシーンが未完成でした。完成版は同年8月17日にトロントで上映されています。

テレビ放映

このアニメーションは日本でも知られ、1987年3月14日にはフジテレビの単発番組『TV's TV』のコーナーとして放送されました。この放送を通じて、日本の視聴者にもアンドレとウォーリーB.の冒険が親しまれるようになりました。

映画の影響

『アンドレとウォーリーB.の冒険』は、後のピクサー作品におけるCGアニメーションのスタイルや手法に多大な影響を与えました。この作品によって、CGを用いたアニメーションがどのように物語を紡いでいくのかを実証し、観客に感動と楽しさを提供することができると示されたのです。

アンドレとウォーリーB.の冒険