アンドレア・サルトレッティ

アンドレア・サルトレッティ（Andrea Sartoretti, 1971年6月19日 - ）は、イタリア・ペルージャ出身の元男子バレーボール選手、指導者。ポジションはオポジット。長年にわたりイタリア代表として活躍し、数々の国際タイトルを獲得した。

選手としてのキャリア

1987年、地元ペルージャのセリエA2・カステッロでキャリアをスタート。1991年にセリエA1・ラヴェンナへ移籍すると、欧州チャンピオンズリーグ3連覇、欧州スーパーカップ連覇という輝かしい実績を残した。1997年にはモデナ在籍時にリーグ優勝を経験。その後もセリエAの複数のクラブでプレーし、2005年から再びモデナで活躍した。

イタリア代表としての活躍

1993年、21歳でイタリア代表に選出され、同年5月21日のオランダ戦で代表デビュー。2004年に代表を退くまで、歴代6位となる通算330試合に出場し、10年以上にわたりサウスポーのオポジットとして国際舞台で活躍した。オリンピックには3大会連続で出場し、1996年アトランタオリンピック、2004年アテネオリンピックで銀メダル、2000年シドニーオリンピックで銅メダルを獲得するなど、チームのメダル獲得に大きく貢献した。

個人としても数々の賞を受賞しており、1996年にはFIVBスーパー6に選出、2000年ワールドリーグでは最優秀選手賞とベストスコアラー賞をダブル受賞、2004年ワールドリーグでベストスコアラー賞を受賞した。2003年ワールドカップではベストサーバー賞、同年欧州選手権では最優秀選手賞とベストサーバー賞をダブル受賞している。

プレースタイル

サルトレッティの代名詞とも言えるのが、Sartorace（サルトレース） と呼ばれる豪快なジャンプサーブ。腰を大きく捻り、独特なステップから繰り出されるこのサーブは、狭い練習場でも威力のあるサーブを打てるよう、無駄な動きを徹底的に排除した独自のフォームから生まれた。

また、横回転を加えた非常に高いトスを上げるのも特徴で、攻撃の起点としてもチームに貢献した。

引退後

2009年に現役を引退。同年5月には故郷のクラブチームであるペルージャの監督に就任したが、12月に解任された。2013年11月には、モデナのスポーツディレクターに就任し、チームの強化に尽力した。

球歴

ナショナルチーム代表歴
オリンピック: 1996年（銀メダル）、2000年（銅メダル）、2004年（銀メダル）
世界選手権: 1998年（金メダル）、2002年（5位）
ワールドカップ: 1999年（銅メダル）、2003年（銀メダル）
ワールドリーグ: 1994年、1995年、1997年、1999年、2000年（優勝）、1996年、2004年（準優勝）、1993年（3位）
欧州選手権: 1999年、2003年（優勝）、2001年（準優勝）、1997年（3位）
クラブチーム優勝歴
セリエA1: 1997年
コッパ・イタリア: 1997年、2002年
CEVカップ: 2002年
欧州チャンピオンズリーグ: 1992年、1993年、1994年、1997年
欧州スーパーカップ: 1992年、1993年
所属クラブ
パッラヴォーロ・チッタ・ディ・カステッロ （1987-1991年）
ポルト・ラヴェンナ・バレー （1991-1996年）
パッラヴォーロ・モデナ （1996-1997年）
ガベカ・モンティキアーリ （1997-2000年）
ピエモンテ・バレー （2000-2002年）
トレンティーノ・バレー （2002-2005年）
パッラヴォーロ・モデナ （2005-2009年）
指導歴
ペルージャ・バレー （2009年）

もう一度検索