アーガス

アーガスの魅力とゲームシステム

『アーガス』（Argus）は、1986年にNMKが開発し、ジャレコが発売したアーケード用のシューティングゲームです。この作品は独特のゲームプレイと高い難易度でプレイヤーを魅了し続けています。ゲームでは、プレイヤーは自機「ウォル・アーグ」を操作し、8方向のレバーと2つのボタンを駆使して敵と戦います。

ゲームの概要

『アーガス』は全16面からなるループゲームであり、各面の最後には強力な敵「メガ・アーガス」が待ち構えています。この敵を倒すには、中心部のコアが開いた瞬間を狙って対地攻撃を行わなければなりません。プレイヤーは、地上にある構造物を攻撃することでパワーアップを得ることができます。

ゲームの魅力は、各面によって自機から発射される弾の性質が異なることです。例えば、一部の面では弾が正面にしか発射できず、他の面では斜めにしか撃てないような設定が施されており、これにより難易度が劇的に変化します。そのため、ゲームにおける戦略や反射神経が試されるのです。さらに、ステージクリア後には、滑走路への着陸を試みるボーナスゲームが待っています。この際には、レバーを上下に動かして自機の高度を調整し、無事に着地させることが要求されます。

自機の装備と攻撃方法

自機「ウォル・アーグ」の武器も多様で、2種類の攻撃手段を使い分けることが求められます。対空ショットには、αキャノンやVキャノン、ウォルパイラーなどの複数の種類が存在し、これにより攻撃スタイルが異なりゲームの戦略も変化します。特に、攻撃装備はステージ毎に変化するため、プレイヤーは常に新しいアプローチを要求されます。

対地ショットについても、ウォルゲッターやウォルエマックといった武器が用意されており、ゲームの進行によって適切な攻撃方法を選択しなければなりません。アイテムもゲーム内にあり、これを活用することで一層の戦闘力を発揮できます。

ランディングと移植版

特筆すべきは、強力な敵を倒した後の「ランディング」システムです。ここでは、プレイヤーは自機の高度を調整しながら滑走路への着陸を成功させる必要があります。着陸に成功すれば、ボーナス得点が得られるのが嬉しい点です。着陸に失敗した場合でも残機数は減少しないため、気軽に挑戦できます。

このゲームは1986年にアーケードで登場した後、ファミリーコンピュータ版へと移植されました。ファミコン版では多くの点で変更が加えられ、オリジナルの要素も取り入れられています。

開発の背景と評価

このゲームの開発には、元NMKのスタッフが関わっており、シューティングゲームの特性を最大限に生かすために様々なアイデアが盛り込まれました。しかし、開発の過程で難易度が大幅に上がるように調整され、結果としてかなりの難易度を誇る作品となりました。評価も上々で、ファミリーコンピュータ版は特に高く、プレイヤーから根強い支持を得ています。

『アーガス』は、その独特なゲームプレイ、緊張感のある戦闘、そして移植版の多様性で今なお多くのファンに親しまれている、名作シューティングゲームの一つと言えるでしょう。

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