アークライズファンタジア

アークライズ ファンタジア

『アークライズ ファンタジア』は、イメージエポックが開発し、マーベラスエンターテイメントから2009年6月4日に発売されたWii用ロールプレイングゲームです。2010年には廉価版も登場し、多くのプレイヤーに楽しまれました。

概要

本作は、イメージエポックの据え置き型ゲームとして初めての試みであり、キャラクターデザインには吉田健一、シナリオには実弥島巧が参加しています。また、『ルミナスアーク』から続く音楽には光田康典が関与し、プレイヤーに魅力的な音風景を提供しています。

「フルヘイム」という名のファンタジー世界を舞台に、星の力を利用した「光召技術」や、人々に有害な「ホゾン」が存在し、そこにレイと呼ばれる地脈のエネルギーが流れています。主人公ラルク・ブライト・ラグーンがイーサ神に定理を奏上する物語が展開され、プレイヤーはラルクの成長と選択を共に体験します。

開発チームは、制作当初はプログラム開発が未整備の状態から始まり、「大変だが楽しかった」と振り返っています。プロデューサーの御影良衛は、WiiにおけるRPGのフラッグシップを狙った作品であると述べており、「プレイヤーが快適に楽しめるシステム」が重視されました。

ストーリー

物語は、濁竜と闘うメリディア帝国の第二皇子アルスと、主人公ラルクが中心となります。彼らは濁竜の討伐のため出征し、様々な困難に立ち向かいます。途中、ラルクはイマジナル・ディーバの少女リフィアに助けられ、彼女と共に冒険を進めていきます。

ラルクはリフィアの導きで、彼女が探し求めていた存在「ログレス・シムマフ」と契約し、神の子としての役割を負うことになります。ストーリーが進むにつれて、彼はイーサ神への奏上を迫られ、２つの定理のいずれかを選ばなければならなくなります。その選択は、神種と現種の命運を左右する重大なものであり、彼の決断は仲間との関係をも揺るがします。

物語の節目ごとに、ラルクたちは帝国の陰謀や、自身の信じる道を見出すためにそれぞれの使命に挑んでいきます。最終的に、彼は仲間と共に、全ての生命を見捨てないための新たな道を模索します。

キャラクター

• - ラルク・ブライト・ラグーン: 主人公で、メリディア帝国の許可傭兵。大剣を使って戦います。
• - リフィア: 本作のヒロインで、ノースノワーレ教のディーバ。杖を用いて戦う。
• - アルス: メリディア帝国の第二皇子。ラルクの親友で、育った環境が影響し対立することになります。
• - アデール・ネヴァンリンナ: 英雄の孫娘で、後にオルキナ教のディーバに。

さらに、多様なキャラクターたちが物語に彩りを加え、個々の物語も進行する中で、プレイヤーは深いロールプレイング体験を享受できます。

バトルシステム

本作では、エンカウントシステムが導入され、接触方法によってエンカウントの形式が変わります。戦闘システムは、プレイヤーの戦略が求められ、行動ポイント（AP）を意識しながら戦う必要があります。また、光召術や組み合わせ技を活かし、仲間との連携を強化することで、より強力な攻撃を繰り出すことが可能です。

まとめ

『アークライズ ファンタジア』は、そのキャラクター、ストーリー、バトルシステムの全てにおいて高い評価を得ており、ファンタジーRPGの新たなスタンダードを確立する作品となっています。物語を通じて仲間との絆や、選択の重さを実感することができ、プレイヤーにとって忘れがたい体験が提供されることでしょう。

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