アーケードアーカイブス
『アーケードアーカイブス』は、往年の
アーケードゲームを家庭用ゲームプラットフォームで楽しめるように復刻するプロジェクトで、
2014年からハムスターと
日本一ソフトウェアの協力により展開されています。このプロジェクトは、対象となるゲームの権利を保有するハムスターだけでなく、他のゲームメーカーからの許可を受けて、多種多様なアーケードタイトルを復刻することを目指しています。
プロジェクトの概要
プロジェクトは、シリーズの初回タイトルが
2014年5月15日に
PlayStation 4|PlayStation_4向けに配信されて以来、さまざまなプラットフォームへ展開を広げています。
2016年からは、SNKの「NEOGEO」プラットフォームのタイトルを復刻する『アケアカNEOGEO』も開始され、これらのシリーズは共同で進められています。
2024年にはシリーズ累計400タイトルが配信される見込みです。
主な機能と特徴
アーケードアーカイブスでは、ただ過去のゲームを復刻するだけでなく、現代の技術を活用してオンラインランキング機能やゲーム画面の調整、連射機能などの便利な機能も実装されている点が特徴です。また、タイトルによっては複数のバージョンが収録されたり、プレイヤーの好みにあわせて設定が可能な「こだわり設定」も導入されています。
開発経緯と背景
このプロジェクトのスタートに際しては、ハムスターが以前手がけた『アーケードヒッツ』や『オレたちゲーセン族』シリーズなどの教訓が生かされています。過去の開発において再現性や品質に関する問題を抱えたことを反省し、定評のある開発チームと連携することで、高品質な移植を行うことを目指しています。
対応プラットフォームと配信状況
初めは
PlayStation 4|PlayStation_4向けに展開されていましたが、
2017年には
Nintendo Switch、
Xbox One、Windows PC、さらにモバイルデバイス向けに『アケアカNEOGEO』が配信されるなど、プラットフォームを多様化しています。特に、2021年からはiOSおよびAndroid向けにも展開を開始し、プレイヤーのニーズに応じた環境を提供しています。配信は定期的に行われており、主に毎週木曜日に新たなタイトルが登場しています。
関連プログラムとメディア
ハムスターは、シリーズの魅力を広めるために『アーケードアーカイバー』という公式番組も制作しており、新作タイトルの紹介や開発秘話などを彼らの
YouTubeチャンネルで公開しています。このような取り組みを通じて、
アーケードゲームへの関心を引き続き高め、ファン層を拡大する努力をしています。
今後の展望
2024年5月には『アケアカ2NEOGEO』が発表される予定で、オンライン対戦やタイムアタックモードといった新機能が実装されることが期待されています。プロジェクトの目標として、将来的には800タイトルの配信を掲げており、今後も多くの
アーケードゲームファンに新たな体験を提供することを目指しています。
このように、『アーケードアーカイブス』は過去の名作を家庭用に昇華させるだけでなく、新たな楽しみ方を提供し続ける重要なプロジェクトとなっています。