アースデイ

アースデイ：地球環境保護のためのグローバルイベント

アースデイは、地球環境の保全を訴える国際的なイベントです。毎年開催され、世界中の人々が環境問題への意識を高め、具体的な行動を起こす機会となっています。アースデイには、国連が定めた3月21日と、米国発祥の4月22日の2つの日付が存在します。

国連アースデイ（3月21日）

国連アースデイは、1969年にユネスコでの環境会議で初めてその概念が提案されました。サンフランシスコ市が世界で初めて3月21日（北半球の春分の日）をアースデイと宣言し、国連事務総長ウ・タントもこの取り組みを支持しました。現在も3月21日は国連によるアースデイとして、世界36カ国以上の有力者の署名を得て、毎年「日本の平和の鐘」を鳴らすなどして、記念されています。2000年には、ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領が最後の署名者となりました。

4月22日アースデイ

一方、米国で広く知られているアースデイは4月22日です。1970年、ゲイロード・ネルソン上院議員の発案により、学生を中心に環境問題への関心を高める運動として始まりました。この呼びかけは2000万人以上もの人々の参加を得て、アメリカにおける環境保護への意識改革に大きな影響を与えました。

デニス・ヘイズ氏らの尽力により、この運動は世界へと広がり、環境保護庁の設置や環境保護法の整備につながりました。1990年には、米国、ソ連、中国が共同でエベレスト登山を行うなど、国際協力の象徴的なイベントにも発展しました。日本でも、1990年代からアースデイに関連した様々な活動が展開され、現在もTOKYO FMとJFNが共同で主催する「EARTH×HEART LIVE」など、継続的に行われています。

アースデイのテーマと活動

アースデイのテーマは年々変化し、地球規模の課題に焦点を当てています。2022年のテーマは「Invest In Our Planet（私たちの惑星に投資を）」でした。具体的な活動内容は多岐に渡り、環境問題に関する啓発イベント、清掃活動、植樹活動、省エネルギーキャンペーン、環境保護団体への寄付など、個人ができることから、大規模な国際協力まで様々な取り組みが行われています。

アースデイの意義

アースデイは、地球環境問題への意識向上と行動喚起を促す上で重要な役割を果たしています。個人の行動から国際協力まで、様々なレベルでの取り組みが促され、持続可能な社会の実現に貢献しています。気候変動問題が深刻化する現代において、アースデイの意義はますます大きくなってきており、未来世代のためにも、継続的な活動が求められています。

参考文献

EarthDay.org
国連環境計画
* アースデイジャパン

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