アーチャーフィッシュ (潜水艦)

アーチャーフィッシュ (USS Archerfish, SS/AGSS-311)

アーチャーフィッシュは、アメリカ海軍の潜水艦で、バラオ級に属します。艦名は、水鉄砲を放つ不思議な習性を持つ魚、テッポウウオに由来しています。この艦は、初代アーチャーフィッシュに続く船名を持つ艦艇です。しかし、艦名は第二次世界大戦の初めの頃は「Archer-fish」とハイフンが入っていましたが、1952年に再就役する際には「Archerfish」と、ハイフンが外されました。

艦歴の概要

アーチャーフィッシュは1943年にメイン州キタリーのポーツマス海軍造船所で起工し、5月に命名・進水を果たしました。その後、1943年9月に就役し、ニューイングランド近海での訓練を経て太平洋艦隊に配属されました。最初の哨戒任務は12月23日に開始し、その後も数回の哨戒を通じて、商船攻撃や他の艦艇との交戦を行いました。

西太平洋での戦闘

アーチャーフィッシュは、特に1944年に行った信濃撃沈作戦で知られています。この重要な作戦は、潜水艦が撃沈した艦としては歴史的な成功を収めました。撃沈された信濃は、アメリカ海軍が1946年になるまでその正体を把握していなかった大きな艦艇でした。アーチャーフィッシュは、1944年の動向で初めて日本の空母を撃沈した潜水艦としてその名を刻むことになり、アメリカ海軍からは殊勲部隊章を授与されました。

戦後の活動

アーチャーフィッシュは1946年に退役し、その後も時折現役に復帰して海洋調査等に従事しました。特に朝鮮戦争の影響で1952年に再就役し、1955年にはフロリダ州キーウェストを拠点として、多方面での任務に参加しました。最終的には1968年に予備役入りし、その後沈没しました。

戦功と意義

アーチャーフィッシュは、その戦功として7個の従軍星章と1つの殊勲部隊章を受章しています。信濃や第24号海防艦の撃沈は、アーチャーフィッシュの名声を確立する上で決定的な要素となりました。この艦の存在は、アメリカ海軍の潜水艦戦における重要な役割を象徴するものでもあります。

アーチャーフィッシュの歴史は、単に一艦艇の戦歴を超え、当時の海軍戦略や技術革新にも大きく寄与したことを物語っています。この艦の活動は、後の海軍潜水艦の運用にも影響を与えたことは間違いありません。

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