アーニングインデックス

アーニングインデックス（AEI）とは

アーニングインデックス（Average Earnings Index）、略してAEIまたはEIと呼ばれる指標は、競馬において種牡馬の成績を評価する重要な基準の一つです。この指標は、各種牡馬の産駒が獲得した平均収得賞金を基に算出され、その値は産駒の性能や質を示すものとなっています。

AEIの計算方法

AEIは、全競走における競走馬1頭あたりの収得賞金に対して、特定の種牡馬の産駒1頭あたりの収得賞金がどの程度かを比率で表現します。具体的には、以下の数式を用いて計算されます。

• - AEI = （種牡馬の産駒の平均収得賞金） / （全競走馬の平均収得賞金）

ここで、AEIが1になるのは平均的な成績を示しており、1を超える場合はその産駒たちが平均以上の収得賞金を得ていることを示します。逆に1未満であれば、産駒の獲得賞金が全体に対して少ないことを示すのです。

AEIと種牡馬リーディングの違い

競馬において種牡馬の評価には、リーディングという概念もあります。リーディングは、出走した産駒の総収得賞金によって順位が決まるため、産駒が多いほど高評価を得やすいのですが、AEIは個々の産駒の平均的な質を評価する指標です。このため、AEIは特定の種牡馬のパフォーマンスをより詳細に理解する手助けになります。

AEIの特異性

特に少数の産駒しか出走していない種牡馬の場合、1頭の優れた産駒の活躍がAEIに大きな影響を与えることがあります。例えば、Sharroodという種牡馬の場合、日本の中央・地方競馬で1980年代に出走した唯一の産駒、ビワハヤヒデが数回の大レースで勝利を収めたことにより、1993年度のAEIは95.00、1994年度は95.43という非常に高い数値を記録しました。このように、特定の産駒の成功がAEIの計算に顕著に影響するケースがあります。

同様に、1992年度においてはMajestic Light（出走産駒はニシノフラワーのみ）のAEIが50を超え、2003年度のPleasant Tap（出走産駒はタップダンスシチーを含む2頭）も同様の結果を示しました。

AEIの活用と最新のランキング

アーニングインデックスは競馬ファンや関係者が種牡馬の能力を分析する際に重要な情報源となっています。特にリーディングサイヤーランキングなどと組み合わせて使用することで、より包括的な視点から競馬界のトレンドや傾向を把握できます。

以下に、2004年度の日本におけるサラブレッド総合、平地・障害を含むリーディングサイヤーランキングとAEIのデータを掲載しています。これにより、業界内でのスターホースや成功した種牡馬の傾向が浮かび上がることでしょう。さらに、AEIは馬産地や breeding の戦略を考える際にも役立つ重要な指標といえます。

これらの情報を通じて、アーニングインデックスは競馬における種牡馬の評価に欠かせない指標となっています。

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