タップダンスシチー

タップダンスシチー (Tap Dance City)

タップダンスシチーは、1997年3月16日生まれの日本の競走馬で、アメリカ合衆国で誕生した外国産馬です。彼は競走馬として非常に成功を収めた後、種牡馬としてもその名を馳せています。特に彼の競走成績の中で、2003年のジャパンカップ（GI）や2004年の宝塚記念（GI）での優勝は特筆に値します。

競走馬としての道のり

タップダンスシチーは、競走馬としては非常に多くの栄光を手にしました。ジャパンカップでは、1984年のカツラギエース以来19年ぶりに逃げ切り勝利を果たし、その際に2着のザッツザプレンティに対して9馬身差をつけるという圧倒的なパフォーマンスで歴史に名を刻みました。この9馬身差は、JRA-GIにおける最大着差記録としても知られています。

また、宝塚記念においても7歳以上の馬として優勝を果たしたのは、1970年のスピードシンボリ以来34年ぶりとなります。このように、タップダンスシチーは年齢や状況を問わず、競走馬として素晴らしい実績を持っています。

タップダンスシチーの競走デビューは2000年3月で、初勝利を挙げた後は徐々に重賞競走に挑戦し、様々な賞を獲得しました。彼の成績は通算12勝、うち重賞での7勝を含み、11億円近い賞金を獲得しました。引退当時、彼の賞金はテイエムオペラオーやスペシャルウィークに次ぐ、JRA史上第3位という立派なものでした。

デビューから引退まで

タップダンスシチーは、友駿ホースクラブによって育てられ、栗東トレーニングセンターの佐々木晶三厩舎でトレーニングを受けました。彼がデビューするまでの経緯は興味深く、父はアメリカの競走馬プレザントタップで、母オールダンスはノーザンダンサーの系譜に連なる牝馬です。

競走馬時代の彼は、騎手を固定することが難しかった時期もありましたが、2002年9月以降は佐藤哲三騎手に乗り替わり、その後の成績が向上しました。タップダンスシチーは彼とのコンビで数々の重賞を制し、それまでの不運を挽回するかのように活躍を続けました。

種牡馬としての活動

引退後、タップダンスシチーは北海道のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬としての活動を開始しました。しかし、初年度には163頭の繁殖牝馬を集めるも、その後は減少傾向にありました。種牡馬としての成績は期待されたほどのものではありませんでしたが、いくつかの成功した産駒が誕生しています。

特筆すべきは、彼の産駒の一つであるタッチデュールが各種レースで勝利を収めている点です。タップダンスシチーは種牡馬としてもその影響を及ぼし続けています。

現在と余生

タップダンスシチーは、種牡馬活動終了後に去勢され、乗用馬としての生活を送っています。ノーザンホースパークでの訓練を経て、茨城県のポニーパークでのんびりとした余生を過ごしています。また、彼は競馬場に出向くこともあり、ファンと触れ合う機会も設けられています。

タップダンスシチーの競走成績や引退後の活動は、日本の競馬界において重要な位置を占めており、多くの競馬ファンにとって彼の存在は今もなお大きなものであると言えるでしょう。

もう一度検索