アーネスト・エバンス・シリーズ

アーネスト・エバンスシリーズの概要

『アーネスト・エバンス』シリーズは、日本テレネットが発売したアクションゲームの三部作であり、ウルフ・チームにより開発されました。このシリーズはクトゥルフ神話をテーマにしており、20世紀初頭のアメリカを舞台にしています。第一作の『エル・ヴィエント』は禁酒法時代のアメリカを背景としている一方、続編『アーネスト・エバンス』はそれより数年前の世界を描いています。

エル・ヴィエント

『エル・ヴィエント』は1991年にメガドライブ向けにリリースされたプラットフォーム・アクションゲームです。このタイトルでは、プレイヤーはアネット・メイヤーというキャラクターを操作し、8つのステージに存在するボスを倒していく構成になっています。アネットはブーメランと魔法を使った戦闘スタイルを持ち、ゲームを進める内に5種類の魔法を覚えていきます。音楽は桜庭統が担当しており、FM音源とPCM音源を活かした爽やかな作風が特徴です。

あらすじ

物語は、邪神ハスターの血を引くアネットが、冒険家アーネスト・エバンスに救出されるところから始まります。アネットはハスターからのいけにえとして命を狙われており、彼女とアーネストは共にハスターを封印する戦いに挑みます。28年後、教団はシカゴマフィアのボスであるアル・カポネと共にマンハッタンに神殿を築き、アネットを脅かす存在となります。アネットは再び危機に直面し、教団に立ち向かうこととなります。

登場人物

• - アネット: 主人公で邪神ハスターの末裔。
• - レスティアーナ: アネットのライバルで、ハスター復活を目論みアネットに敵対。
• - アル・カポネ: シカゴマフィアのボスで教団の盟友。
• - ヘンリー: 教団の教祖でハスターの復活を信奉。

評価

『エル・ヴィエント』は様々な評価を受け、フランスのゲーム誌では93％を獲得し、ドイツのスーパープレイやビデオゲーム誌からはそれぞれ66％、68％の評価を受けました。特にイギリスのSega Proでは89％の評価で、ゲームのグラフィックや進行に対する高い評価が寄せられています。一方でエンターテインメント・ウィークリーはD-という評価を下し、時代背景にそぐわないキャラクターの描写を批判しました。

アーネスト・エバンス

続編の『アーネスト・エバンス』は、アーネストを主人公にしたアクションゲームです。物語の舞台は『エル・ヴィエント』の数年前に設定されています。アーネストはトレジャーハンターとしてさまざまな冒険を繰り広げます。

登場人物

• - アーネスト: トレジャーハンターであり、アネットの養父。
• - アネット: 前作の主人公で、再び物語に登場。
• - ジーク・フリート・ミュンヒハウゼン: アーネストの仲間で長命の生物兵器。
• - シャルロット・オーレリー: カポネの部下で若き女性。

アネット再び

『アネット再び』は1993年にリリースされたメガCD向けのソフトで、ストーリーは中世ヨーロッパを舞台に進行します。この作品ではアーネストとアネットが秘宝を探す中で、軍事政党ネグゼシスの陰謀に立ち向かうという新たな展開が描かれています。

まとめ

『アーネスト・エバンス』シリーズは、独自のストーリーとキャラクター設定、そして時代背景を巧みに組み合わせた作品で、アクションゲームファンに支持される理由が多く見受けられます。

もう一度検索